セミファイナル敗者同士の激突。勝てばB1昇格に望みがつながり、敗れればB2残留が確定する。
広島ドラゴンフライズは島根スサノオマジックと第3戦にもつれこむ激戦を演じたが、あと一歩が遠かった。1戦目は2ポイントの成功率が30パーセントと低く、5点差の敗戦2戦目もスコアメークに苦しむ展開だったがディフェンスで踏ん張り、最後の島根の猛追もかわしきった。しかし、5分ハーフの第3戦は相手を4本上回る17本のシュートを打ちながらも決定力を欠き、2点差で涙をのんだ。
一方の群馬クレインサンダーズは西宮ストークスを相手に連敗を喫した。1戦目は3ポイントを24本中20本外すなどシュートが不調。2戦目も第1クォーターでわずか8得点と後手に回り、トーマス・ケネディや栗原奨太の得点で追いすがったものの、点差を縮められなかった。
レギュラーシーズンと比較すると、セミファイナルはともに得点力が低下。特に、B2で唯一1試合平均80点をクリアした広島は2戦とも20点以上ダウンしている。今季の対戦は1戦目を広島が86-75で快勝したが、2戦目は広島の得点が40分間で72点とやや伸びず、延長の末に群馬が勝利。群馬のディフェンスがカギになりそうだ。
文=吉川哲彦