ともにB1昇格は決定したが、B2の王者はまだ決まっていない。島根スサノオマジックと西宮ストークス、B2の覇権を懸けた最後の戦いだ。
「B2王者」の称号にこだわりを見せるのは西宮。群馬クレインサンダーズ戦は2戦とも粘る相手を振りきって勝利。1戦目はフィールドゴール成功率こそ低かったものの、谷口淳らが奪った計16本のオフェンスリバウンドが効いた。2戦目も得点は伸びなかったが、第1クォーターを8失点に抑えて主導権を握った。1戦目は道原紀晃が13得点、2戦目は梁川禎浩が19得点とガード陣のシュートは好調だ。
一方、島根にとって広島ドラゴンフライズ戦は薄氷の勝利だった。終始接戦となった1戦目を5点差でものにしながらも、2戦目は前半の7点ビハインドをひっくり返すことができず、1点差で敗戦。しかし3戦目、ジョシュ・デービスが10分間で3ブロックを浴びせたのが効き、2点差で悲願のB1昇格を勝ち取った。
今季の対戦はいずれもロースコアで島根が連勝。やはりデービスを中心としたディフェンスで優位に立っている。西宮は、その2戦とも1ケタ得点に終わったドゥレイロン・バーンズのシュートが火を噴けば、チャンスが広がるだろう。
文=吉川哲彦