5月21日にブレックスアリーナ宇都宮で行われたB.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2016-17のセミファイナル第2戦で、シーホース三河は栃木ブレックスを相手に65-63で勝利。しかし、1勝1敗で迎えた“第3戦”は12-14の敗戦を喫した。
三河の鈴木貴美一ヘッドコーチは試合後の記者会見で「お互いにハードにディフェンスをした」とゲームを振り返り、「精一杯やった。これが今のチームの実力」と語り、CS敗退を受け入れた。
第2戦は2点差で競り勝つと、“第3戦”も試合終了残り2分まで12-8と4点をリード。しかし、その後は栃木に連続6得点を許して万事休す。鈴木HCは「何とかしのぎ、予定どおり1勝1敗で最後10分のゲームにして、残り28秒まで勝っていたが、自滅で負けてしまった」と語った。
逆転負けのきっかけとなったのは、12-10で迎えた試合終了残り25秒から。比江島慎のターンオーバーから3対2のファーストブレイクを作りだされると、遠藤祐亮にレイアップを許す。ギャビン・エドワーズがブロックショットを試みたが、ゴールテンディングの判定が下されて同点に追いつかれた。さらに、タイムアウト直後の同6秒からの流れで与えた逆転弾についても「うち(のチーム)らしくない」と振り返り、「今まで以上にプレーイングタイムがあり、選手たちの思考能力が落ちてしまった」と述べた。また、大声援を送った相手ブースターについても言及。「もう少し静かだったらベンチからの指示の声も選手たちに通ったのですが……。ファンの声援がすごかった」
もっとも、5分間前後半で行われる“第3戦”は、やや苦戦したことを明かした。「NBL(出身)のチームはこのスタイルでやったことがないので、エネルギーの持っていき方が難しかった。延長戦を2回やったと思えばいいのですが……。ただそれは栃木さんも同じ条件なので、言い訳になってしまう。これはルールですから」
初代王者の目標を掲げながらも、三河のBリーグ初年度はベスト4で終わった。指揮官は「足りない部分をしっかり補って、挑戦者としてがんばりたい」と、早くも来シーズンを見据えた。