約46分間の出場で攻守にフル稼働、三河の比江島慎「自分の判断ミスで負けた」

比江島慎を擁する三河はCSベスト4で姿を消した [写真]=B.LEAGUE

 5月21日にブレックスアリーナ宇都宮で行われたB.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2016-17のセミファイナル第3戦で、シーホース三河は栃木ブレックスを相手に12-14で敗戦。Bリーグ初代王者の称号を懸けた三河の戦いはベスト4で終了した。

 65-63で競り勝った第2戦、約36分間の出場で12得点8リバウンド4アシスト1ブロックを挙げて貢献した比江島慎。続く5分ハーフの“第3戦”はフルタイム出場で2得点4リバウンド3アシスト1ブロックと奮闘したものの、チームは終盤の連続6失点でファイナル進出の切符を逃した。

 シーズンをとおしてエースとして活躍した比江島は、試合終了のブザーを聞いた瞬間をこう振り返る。「頭が真っ白になって本当に何も考えられない状況だった。『やってしまったな』という気持ちだった」

「やってしまった」プレーは、2点リードで迎えた試合終了残り25秒。相手エリア内でのパスをライアン・ロシターにスティールされて速攻から同点弾を許し、試合終了間際には勢いに乗る相手に決勝点を献上した。試合後の取材に応じた比江島は「最後の最後、自分の判断ミスで負けたので悔しいです」と申し訳なさそうに述べた。

 この日の比江島のプレータイムは両チームトップの約46分間。「体力的に本当にきつかった」と話しながらも、「翌日に第3戦があればということも、もちろん考えます。しかし、こういうルールで負けたので、負けは負けです」と悔しさをにじませながらも敗戦を受け入れた。

 Bリーグ初年度は「ファイナルを目指していたので達成感は全くない」と語ったが、「長いシーズンを戦えたのはチームメート、ファンのおかげです。ファンの皆さんにはファイナルに連れていく約束をしていましたが、達成できずに申し訳ないです。来年はしっかり恩返しができるように、チャンピオンになりたいと思う。チームとしても全体1位通過で、ホームコートアドバンテージを取りたい」と、感謝の言葉とともに来シーズンの決意を口にした。

モバイルバージョンを終了