CS決勝は激戦必至、川崎の矛が打ち破るか、栃木の盾がはね返すか

 チャンピオンシップセミファイナルは、2カードとも“第3戦”にもつれこむ熱戦となった。川崎ブレイブサンダース篠山竜青の23得点などでアルバルク東京に先勝したが、2戦目は終了間際のニック・ファジーカスのフリースローミスが響き、1点差で敗戦。しかし、15分のインターバルを挟んだ“第3戦”はそのファジーカスが10分間で12得点と借りを返した。

 栃木ブレックスも、1戦目は前半の12点リードで試合を優位に進めて快勝。2戦目は一転して大量のビハインドを追う展開となり、第4クォーターにベンチメンバーがシーホース三河を6分間無得点に封じて19点差を追いついたが、最後はかわされた。“第3戦”も激戦となる中、残り2秒にライアン・ロシターがレイアップの決勝点をマークした。

 かくして、Bリーグ初代王者候補は2チームに絞られた。1月の対戦では1勝1敗。1戦目は栃木が川崎をわずか60得点に抑えこみ、2戦目は川崎のファジーカスが35得点と爆発した。リーグ最多得点の川崎とリーグ最少失点の栃木は、短期決戦のCSもその戦い方が試合結果に表れている。“最強の矛”が打ち破るか、“最強の盾”がはね返すか。ベンチメンバーも含め、総力で自分たちの戦い方を貫いたほうに凱歌が上がるだろう。

文=吉川哲彦

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