クラッチシュートで優勝を決めた誕生日、田中大貴「目の前のことを一つひとつ大切に」

チームのマスコットキャラクター「ルーク」からメッセージを受け取った田中 [写真]=加藤誠夫

 9月3日に船橋アリーナで行われた「B.LEAGUE KANTO EARLY CUP 2017」決勝戦で、アルバルク東京千葉ジェッツふなばしに77-73で勝利し、大会優勝を果たした。

 この日26歳の誕生日を迎えたA東京の田中大貴は、チーム最多の約29分間出場し12得点を記録。70-68で迎えた試合終了残り59秒には、リードを5点に広げる3ポイントシュートを沈め勝利を手繰り寄せた。「それまで全然自分のシュートタッチが良くなくて、あのシュートが外れていたら最悪の誕生日になっていたので、ホッとしました」とユーモアを交えて振り返った。

[写真]=加藤誠夫

 過去2シーズン指揮官を務めた伊藤拓摩氏がヘッドコーチを退き、ルカ・パヴィチェヴィッチ体制で挑む今季。田中は「自分を含め、チームメートはみんな『練習の方がキツイ。試合の方が楽』と言っている状況」と明かし、「(日本代表活動のため)自分は直前に合流しましたけど、内容の濃い練習をやれていると思います」と語った。

 2017-18シーズン開幕に向けて弾みをつけたA東京だが、田中は「もうワンランクレベルアップできるようにしっかり準備したい」とさらなる進歩を望む。最終的な目標にはリーグ優勝を掲げながらも、「積み重ねが大事だと思う。あまり先を見過ぎずに、目の前のことを一つひとつ大切にやっていきたい」と平常心を強調。しかし、その目は自信に満ち溢れていたようにも見えた。

[写真]=加藤誠夫

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