開幕節で滋賀レイクスターズと戦う横浜ビー・コルセアーズ、佐藤託矢の働きがカギ

 B1・B2入替戦を制してB1リーグに踏みとどまった横浜ビー・コルセアーズにとって、今季は名誉挽回のシーズン。大がかりなチーム改造はせず、昨季積みあげたチームワークをベースに戦うが、補強はポイントを絞りながらもビッグネームの獲得に成功している。走るバスケットを標榜する古田悟新ヘッドコーチの戦術に新加入3選手、佐藤託矢(元京都ハンナリーズ)、田渡凌(ドミニカン大学カリフォルニア校卒業)、ハシーム・サビート(元オクラホマシティ・サンダー)がどうフィットするか、非常に興味深い。

 その横浜と開幕節で相まみえるのは滋賀レイクスターズ。残留プレーオフを回避した驚異的なラストスパートは記憶に新しいところだ。新戦力はディオール・フィッシャー(元バルミレア・オード)、オマール・サムハン(元サンテロス・デ・アグアダ)、澤地サミュエルJr.(元岩手ビッグブルズ)と横浜同様3人のみだが、昨季王者の栃木ブレックスからショーン・デニス氏をヘッドコーチに招き、新外国籍選手2人はいずれもキャリア豊富なビッグマン。関西アーリーカップなどで仕上がりの良さを披露し、飛躍への期待は高まっている。

 文字通りの大物として注目を集める横浜のサビートは来日したばかりでコンディション面の不安があり、同じく新戦力の佐藤の働きがカギになる。京都に在籍した昨季は滋賀と何度も対戦しており、マッチアップが予想されるファイ・サンバの特徴もよく知っているはず。佐藤がインサイドでイニシアチブを取れれば、横浜の勝機が広がる。

文=吉川哲彦

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