栃木ブレックスとの開幕節は1勝1敗の五分に終わったシーホース三河。1戦目は金丸晃輔と比江島慎が計12得点に抑えこまれ、チーム全体でもわずか64得点。しかし翌日はその2人が計36得点を挙げ、チームの得点も85まで伸びた。この試合で15得点4アシスト4スティールを記録した橋本竜馬の活躍も見逃せない。
ホーム開幕戦に迎える相手は、開幕節でアルバルク東京に連敗した大阪エヴェッサ。2戦ともリバウンドで相手を下回り、アウトサイドシュートの確率も低かった。熊谷尚也を筆頭に期待された移籍組が本領を発揮できていないが、その中で開幕直前に急きょ移籍してきたジーノ・ポマーレが2戦計19リバウンドを稼いだことは光明だ。
このカードに関しては、トランジションが大きなポイントになりそうだ。三河が今季から早い展開のオフェンスも志向していることに加え、イージーバスケットの失点の多さが大阪の開幕節連敗の要因の1つである点も理由だ。三河にとっては今後を見据えて「走り勝つ」経験を積むチャンスだが、大阪としても課題は早急に改善する必要がある。昨季1勝7敗と分の悪い大阪としては、攻守ともにトランジションの精度を高めて勝利を引き寄せたい。
文=吉川哲彦