ホームにレバンガ北海道を迎えた富山グラウジーズの開幕節、1戦目は宇都直輝が25得点8アシスト3スティールと攻守に存在感を見せ、粘る北海道を振りきって5点差で制した。2戦目は第3クォーターまで優位に進めながらも、第4クォーターで猛反撃に遭い2点差で逆転負けを喫した。ここでも宇都は23得点9リバウンド6アシストと奮闘したが、試合をとおして相手の外国籍選手を止められず、最後は日本人選手にもやられてしまった。とはいえ、新加入の橋本尚明や上江田勇樹、大塚裕土は今後の飛躍を予感させるだけの働きを見せたといえる。
ホームでのB1デビューとなった西宮ストークスは、それを勝利で飾ることは叶わなかった。谷直樹に加えて梁川禎浩とコナー・ラマートも2戦続けて2ケタ得点を挙げたが、ドゥレイロン・バーンズが肝心の得点面でブレーキ。ディフェンスでも、千葉ジェッツの猛攻を止める手立てを欠いた。
2節続けてホームで戦う富山としてはここで白星を先行させたいところであり、西宮としても1日も早く初勝利を挙げたい。早くもエンジン全開の宇都に対し、ここはやはり同じオールラウンダーのバーンズが本来の力を発揮することが、西宮の勝利には不可欠だろう。
文=吉川哲彦