東地区単独首位に立つ可能性がありながら、新潟アルビレックスBBの粘りに屈したアルバルク東京。1戦目は田中大貴の20得点の活躍に加えて、ディフェンスでも相手の得点パターンを絞りこんで6点差で逃げきったものの、2戦目は点の取り合いとなってしまい、延長戦残り2秒に決勝点を許した。特に2戦目は計算外の失点が多く、得点源以外を封じる策は評価が難しいところだ。
そのA東京に挑むのは横浜ビー・コルセアーズ。レバンガ北海道戦は相手のパス回しに翻ろうされ、2戦とも80点台後半の失点で連敗を喫した。しかし、2戦目は田渡凌が23得点、満田丈太郎が15得点と若手が結果を残し、チーム全体でも32本のフリースローを獲得するなど、劣勢の中でもアグレッシブなプレーで抵抗した。
A東京は前節も駒沢体育館でのホームゲームだったが、今季メインアリーナとして使用するアリーナ立川立飛でのゲームは今節が初。仕切り直すと同時に、新しいアリーナに勝利のイメージを植えつけられるか。横浜としては、注目度満点のルーキー馬場雄大に対して同じくルーキーの田渡と満田が待ったをかけたい。特に満田は筑波大学の1年先輩として、一足先にプロの世界に飛びこんだ意地を見せたいはずだ。
文=吉川哲彦