前節で初めて2ケタ得点を挙げたガフニーが大阪エヴェッサ戦でも躍動できるか

 京都ハンナリーズに土をつけられた千葉ジェッツが、前節の最注目カードともいうべき栃木ブレックス戦で底力を見せつけた。1戦目は残り5分30秒で14点差をつけられながらも、その後相手に1点も許さず連続20得点で大逆転勝利。その勢いのままに2戦目は序盤から優勢を維持し、栃木を54得点に抑えて快勝した。1戦目と2戦目で2ケタ得点者がすべて入れ替わるなど、オフェンス面のバランスも良い。

 対照的に開幕4連敗と出遅れた大阪エヴェッサは、ホームでの島根スサノオマジック戦も1戦目は第1クォーターで相手を7得点に抑えたが、その後は相手にペースを握られ敗戦。2戦目でここまで苦しんでいたオフェンスがようやく機能し、84得点で今季初勝利を挙げた。大きく期待されながら鳴りを潜めていたグレッグ・スミス熊谷尚也が2戦続けて2ケタ得点。ジーノ・ポマーレのパフォーマンスは安定しており、特にオフェンス面で3人の後に続く選手の出現が望まれる。

 今節の注目選手はトニー・ガフニー。期待されたディフェンス力だけでなく、前節2戦目で初めて2ケタ得点を挙げ、オフェンスでの貢献度も向上。大阪相手に連勝できるかどうかは、ガフニーの躍動にかかっている。

文=吉川哲彦

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