これくらいの大量得点は当然の出来かと試合後に問われると、「なかなか取れるものではないですけど」と笑みを見せながらも、「アグレッシブにプレーしたいなとは思っている」と答えた。シーホース三河の西川貴之は、10月22日に横浜国際プールで行われたB1リーグ第4節第2戦の横浜ビー・コルセアーズ戦で、ゲームハイ32得点をマークする大躍動。フィールドゴール成功率75パーセントを記録し、3ポイントは試投した6本中5本がネットを通過した。チームは96-69で快勝し、連勝記録を「7」に伸ばした。
「昨日(21日)いいプレーができなかったので(2得点)、今日は思いきりやろうと思い、その結果シュートが入った」と述べた西川。「『打ってほしい』という期待があり、『とにかく思いきり打て』と言われている」と、チームにおける自身の役割に言及し、「今のところすごくやりやすい。(桜木)ジェイアールがものすごくパスがうまいので、自分が準備をして動けば、いいところでもらえる」と話した。
スモールフォワードを本職とする西川だが、パワーフォワードのポジションに移り、横浜のジェフリー・パーマーとマッチアップするシーンも見られた。「(自分は)そんなにフィジカルでゴリゴリやるタイプではなく、(パワーフォワードには)パワープレーヤーもいるので、厳しいときもある。パーマー選手はアウトサイドも、中もできて、素晴らしい選手なので、自分にとっていいチャレンジになると思って、どんどんぶつかっていった」と振り返った。
西川がこの試合で先発を務め、約37分間コートに立ったのは、日本代表候補である同ポジションの金丸晃輔がコンディション不良のために欠場したからだった。「代表選手は強化合宿があって、ものすごくタフなスケジュール(をこなしている)」と指摘し、「バックアップのメンバーがどれくらいがんばれるかが、勝ち星を重ねるためには大事だと思う。それが求められていることなので、しっかりやっていきたい」とコメント。また、「そこでいいパフォーマンスをすれば信頼も勝ち取れると思うので、ある意味チャンス」と語った。
とはいえ、理想は自分自身が代表メンバーに選出されることだ。「コンスタントに点を取れれば認めてもらえると思うので、あまり波がないように、いつ出てもしっかり点を取れる選手になっていきたい」と、25歳は今後に向け目標を口にした。