「意外と次の年もみんな覚えていて、すごく集中していたと思う。気合が入っていた」。鈴木貴美一ヘッドコーチは試合後に語った。Bリーグ初年度の2016年、シーホース三河はホーム開幕節で名古屋ダイヤモンドドルフィンズに2連敗。その雪辱を約1年後の2017年10月28日、ウィングアリーナ刈谷で行われたB1リーグ第6節第1戦で果たした。106-89とハイスコアでの勝利だった。
「ホームゲームのスタートで、名古屋D戦に去年2連敗したというのは、我々にとっても非常に残念な結果で、特に自信を失ってしまうような負け方だった」と振り返る鈴木HC。「とにかく今回は、名古屋Dさんのストロングポイントをしっかりと何回も話して、再確認した。森川(正明)くんなんかは必死にディフェンスをしていたので、そういった意味では去年の負けは無駄にならなかった」
ゲームプランが「オンザコート1は中、オンザコート2は外」だったことを明かす。「基本的にこちらのほうが高さがあって、リバウンドも有利になる。そこで『ゴール下、ゴール下』と行ってしまうと、逆に我々のオフェンスがバランス悪くなってしまうので、『とにかくアウトサイドからシュートを狙いなさい』という指示は出した」。指揮官の狙いどおりシューター陣が活躍し、スターターの比江島慎と狩俣昌也がいずれも15得点(狩俣は3ポイント5本成功)、ベンチ出場の金丸晃輔は19得点、そして松井啓十郎は10得点を挙げた。
チームは9連勝を達成。鈴木HCは「接戦のゲームの勝ち方を、早くもみんなわかってきたかなというところがある」と自軍を分析した。