第6節のアルバルク東京戦で、連敗が「4」に伸びた富山グラウジーズ。ここで踏みとどまっておかなければ、14連敗と沈んだ昨季序盤の二の轍を踏むことになりかねない。
そのためには日本人選手の奮起が必要だ。A東京戦では、1戦目の77得点のうち日本人は18得点止まり。2戦目は3ポイントがサム・ウィラードの2本と大塚裕土の1本しか決まらず、65得点に終わっている。宇都直輝は2戦とも2ケタ得点と奮闘が目立ったが、宇都以外に今季2ケタ得点を2回以上記録しているのは大塚と上江田勇樹だけだ。
新潟アルビレックスBBは、負傷の畠山俊樹を欠きながらも川崎ブレイブサンダースから貴重な白星をもぎ取った。1戦目は相手の得点源を止められず、93失点の完敗。しかし2戦目は第3クォーターで相手を8得点に封じつつ、3ポイントを7本炸裂させてひっくり返した。2戦を通じて6本の3ポイントをすべて決めたダバンテ・ガードナーの働きもさることながら、持ち前のハッスルプレーでチームを鼓舞した佐藤優樹が救世主となった。
新潟は個々の負担が増えている中でも、池田雄一ら日本人選手のパフォーマンスが勝利を呼びこんでいる。富山も水戸健史や岡田優が本領を発揮しなければならない。
文=吉川哲彦