「美チア大集合!」大変お待たせしました。第3弾は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ ダイヤモンド・ルージュのSHIHOさんです! 小柄で細身のSHIHOさんですが、しっかりと目を見て話し、はっきりとした口調でチームとルージュへの愛情語ります。その凛とした姿には『ファンのみなさんを盛り上げたい!』『バスケットボールをもっと盛り上げたい!』という強い意志を感じました。それではインタビューをスタートしましょう!!
インタビュー=村上成
写真=名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
――チア歴を教えてください。
SHIHO 今シーズンで4年目になります。
――いつからチアを始めたんですか?
SHIHO ドルフィンズに入ってからです。小さい頃はダンスをやっていました。チアにも興味はあったのですが、高校の部活動にチアリーディング部がなく、チアを始めるきっかけがありませんでした。短大の時に、ダンスの学校で、そこの先生にドルフィンズのチアがあることを教えてもらい始めました。
――バスケットボールが好きだったんですか?
SHIHO スポーツを見ることは好きでしたが、プレーするのは全然得意じゃなくて、球技は苦手でした(苦笑)。
――実際に始めてみていかがですか?
SHIHO 今は楽しくて仕方ないです!
――チアを始めたばかりの頃は苦労もあったと思います。
SHIHO チアを始めた時は、今まで自分が経験したダンスと違うこともあって慣れるのに時間が掛かりました。また、ダンスはお客さんが自分の踊りを見る競技でしたが、チアは自分たちが先導してお客さんを盛りあげたり、魅せたりするので、どのように伝えていいかわからなかったです。練習から不安もありましたし、家に帰っても考えごとばかりしていました。
――もともと、どういったジャンルのダンスをしていたのですか?
SHIHO 創作ダンスに似ている、モダンダンスを10年くらいやっていました。同じダンスでもチアと世界観が全然違います。
――その中でチアに活きていることもあると思います。
SHIHO 見る人に“伝える”ということは変わらないと思います。ただ踊るのではなく、一つひとつの表情や動きを意識して、お客さんの目にどのように映るか考えているので、細かな表現力は活きています。
――チーム内での上下関係などはありますか?
SHIHO 上下関係はしっかりしていますが、だからといって年上だから上の立場とかはなくて、練習中はみんな一緒の立場でやっていて、ルーキーでも気になる点があったら共有し合っています。オフでもすごく仲が良くて、昨季は沖縄までドルフィンズvs琉球ゴールデンキングスとの試合をプライベートで見に行きました(笑)。また、今年はルーキーの子が多いこともあって、全体的に年齢層は低いです。みんな仲が良くて家族みたいな存在ですね。開幕が近くなるとたくさん練習しますし、みんなで集まることも多いですから。
――ダイヤモンド・ルージュも含めてドルファミ(ドルフィンズを応援してくれるすべての人のこと。ドルフィンズファミリーの略)なんですね。
SHIHO ルージュのみんなもチームが好きだし、ルージュそのものも好きです。チームに関わるみんなを大事に思っています。
――ドルフィンズはどのようなチームですか?
SHIHO 愛知県には4つのBリーグチームがあります。その中でもドルフィンズは名古屋を本拠地にしていて、チームとしては今季から日本代表の張本(天傑)選手加え、ジャスティン・バーレル選手がBリーグ初の外国籍キャプテンで注目です。昨季からチームが大きく変わって、若い選手が増えてアグレッシブなプレーが多くなりました。
――バーレル選手は明るくてカッコいいですよね。
SHIHO 明るくて、チームを盛りあげてくれる選手だと思っています。昨季の途中にケガをして試合に出られないのに、ベンチで声を出してまとめていたので、チームの柱のような存在です。
――張本選手はどんな選手ですか?
SHIHO ドルフィンズのSNSをみていると盛りあげ上手で、お茶目なのがわかると思います。
――雰囲気と違いますよね。
SHIHO コート内外でガラッと変わるので、ファンの人からしたらそういったギャップも魅力の一つだと思います。
――Bリーグが始まり、一番変わったことは何だと思いますか?
SHIHO 大きく変わったのは、演出面ですね。照明が明滅したり、装飾が増えたり、アリーナの雰囲気が変わったりしました。チームのカラーが青から赤に変わったことも大きいと思います。お客さんも増え、以前と比較すると若いお客さんもよく見かけます。
――周りでバスケットの話が増えたと感じますか?
SHIHO テレビで扱われたり、Bリーグの雑誌が出たり、どんどん注目を集めてきていると思います。
――気持ち的に変わったことは?
SHIHO チアとして、チームを応援すること、試合を盛り上げることなど根本的なスタンスは変わりませんが、コートに立てることの大切さは前より感じるようになりました。中途半端な気持ちや、簡単な気持ちを持っていては立てません。オーディションを勝ち抜いてルージュとしてホームアリーナに立つわけですから、受からなかった人の分まで一緒に立つくらいの気持ちで1試合1試合を大切にしています。コートに華を添えれるような存在になりたいです。
――これまで以上に努力が必要ですよね。
SHIHO お客様が増えたこともありますが、Bリーグが始まって初めてバスケットボールを見にいらっしゃった方も多いと思いますので、少しでも多くの人に「また観戦に来たい!」と思ってもらえるようなチアリーディングを見せたいです。
――普段は働きながらチアの活動をしていて、お忙しい毎日だと思います。
SHIHO 土日の2試合が終わった、次の日は体のいろいろなところが痛いです(笑)。
――練習はどのくらいやっていますか?
SHIHO 今は週2回で、ホームゲームがある時は7日間のうち4日間はチアの活動をしています。アウェー戦や試合がない土日は飲食店で仕事をしているのですが、「バスケを見に行きたいなぁ」、「踊りたいなぁ」と思っています(笑)。
――Bリーグの中で気になるチアチームはどこですか?
SHIHO 目標にしているのがサンロッカーガールズ(サンロッカーズ渋谷チアリーダー)さんです。試合を見に行ったこともあるのですが、表現力も豊かですし、ナンバー(曲)が多い中でも、みんなが同じ動きですごく洗練されていると思います。目標でもあり、追い越していきたい存在です。
――昨季のドルフィンズはシーズン序盤は好調でしたが、終盤になるとケガ人が増えて調子を落としていた印象があるのですが、チアとしてどのような気持ちで試合を見ていましたか?
SHIHO 私たちの役割は応援することなので、選手たちの力にもなれなければいけないですし、お客さんを先導しなければいけません。辛い時もありましたが、そういう時こそ私たちが笑顔でいて、チーム内で声を掛け合っていこうと意識していました。私たちが先立って笑顔で盛りあげることでファンの方に影響して、それが選手たちの力になると思っています。
――辛い時こそ笑顔でいるのは大変ですよね。気持ちの切り替えはどうしていますか?
SHIHO 試合の帰りに美味しいご飯を食べることです(笑)。食べすぎてもダメなんですが、食べる量はなるべく気にするようにしています。また、多く食べたらその分、体を動かしてセーブしています。
――ダイヤモンド・ルージュの注目ポイントを教えてください。
SHIHO 昨季は10人で構成されていましたが、今季は2人増えて12人になりました。ルーキーと新しい子が6人入って、昨季からナンバーも変更になったので、しっかりと練習しています。色々な変更は大変なのですが、人数が増えたことによって演技の幅も広がっています。
――県体(愛知県体育館)に行く楽しみがまた一つ増えるわけですね。
SHIHO 「なんかルージュの数が多くなったな」と感じるかもしれません。楽しみにしていてください!
――アリーナ近くのおすすめスポットを教えてください。
SHIHO 体育館のすぐ隣にある名古屋城がおすすめで、試合観戦のついでに行ってほしいです(笑)。あとは名古屋グルメ。おすすめは手羽先です。私自身は名古屋グルメというよりも、肉好きなんですが(苦笑)。
――仕事もあり、体力的にも大変だと思いますが、それでも続けられるチアの魅力は何ですか?
SHIHO もちろん、チアが大好きで、チームが大好きなんです。あとはお客さんに、私の笑顔で元気になったとか、力が出たと言ってもらえるのは、自分自身の原動力になっているので、忙しい中でも笑顔でがんばれます。
――最後に今季の目標をお願いします。
SHIHO 後輩が増えてきているので、「私みたいになりたい!」と憧れられるような、後輩から目標として目指してもらえる存在になりたいです。そのためにもっともっと自分を磨いて、現状に満足することなく、さらにその上を目指していきます。