富山グラウジーズはオフェンスが好調、滋賀レイクスターズは守備力のある田中大地がキーマン

 11月の富山グラウジーズは、第7節から第9節の計3節すべて1勝1敗という結果になった。前節の川崎ブレイブサンダース戦も、1戦目で大量91得点を奪って貴重な白星をもぎ取ったが、2戦目は後半の追いあげもむなしく3点差で連勝を逃した。とはいえ、残り24秒で1点差に迫り、川崎を追い詰めたことは好材料。ドリュー・ヴァイニーが現在11試合連続2ケタ得点と絶好調で、サム・ウィラードも今季1ケタ得点の試合は4試合しかない。水戸健史が本調子を取り戻せば、非常に守りづらいチームになりそうだ。

 今節の相手、滋賀レイクスターズは新潟アルビレックスBBを迎えたホームゲームで連敗を喫し、西地区単独2位浮上はならず。1戦目は相手の得点源以外を守りきれず、22点差の完敗。2戦目は前半に20得点しか奪えなかったのが響き、無念の連敗となった。個々の数字は決して悪くなく、ディフェンス面に課題があったことは明白だ。

 11月の1試合平均得点が85点を超え、シーズントータルでも80点台が間近の富山。滋賀は当然ディフェンスにフォーカスしなければならない。今季限りでの引退を表明している田中大地が、一昨季まで在籍した古巣をそのディフェンス力で止めることができるか。

文=吉川哲彦

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