快進撃を続けるサンロッカーズ渋谷、“富樫勇樹封じ”がライバル撃破のカギ

 サンロッカーズ渋谷の快進撃が止まらない。川崎ブレイブサンダースとの1戦目は第1クォーターに得点力自慢の川崎をわずか6得点に封じ、長谷川智也の19得点などで逃げきった。2戦目は1点を争う好ゲームとなり、残り2秒でロバート・サクレが起死回生の3ポイントを決める逆転劇。清水太志郎の働きも目を見張るものがあったが、2戦を通じてサクレを中心にニック・ファジーカスを抑えこんだディフェンスが最大の勝因だ。

 今節は東地区のライバル、千葉ジェッツをホームに迎える。千葉も、前節は新潟アルビレックスBBに連勝を果たした。1戦目は26得点の富樫勇樹に加えて、西村文男が9得点5アシスト3スティールと活躍。2戦目は富樫が今季初の無得点だったが、西村が16得点、小野龍猛が17得点で勝利を呼びこんだ。富樫は約22分間の出場で4本しかシュートを打っておらず、相手の富樫への警戒を逆手に取った格好だ。

 川崎を封じたSR渋谷のディフェンスは千葉にも通用するのか。ポイントはやはり富樫対策ということになるだろう。山内盛久のマンマークディフェンスはもちろんのこと、ピック&ロールに対してトラップを仕掛けるサクレとジョシュ・ハレルソンの動きにも注目だ。

文=吉川哲彦

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