第10節に続いて前節も黒星を喫し、シーホース三河が今季3敗目。ただし、相手は激戦の東地区を戦う強豪であり、想定内の結果といっていい。今節を含む年内残り4節の相手はいずれも勝率5割を切っており、ここでどれだけ“貯金”を増やすことができるか。
前節の川崎ブレイブサンダース戦、1戦目は互いに外角シュートが好調。激しい点の取り合いは、比江島慎の残り2秒での3ポイントが決勝点となった。しかし2戦目は、前日の今季3度目の100点ゲームから一転して3ポイントがリングに嫌われ、今季最少の58得点で完敗。アシストもわずか8個にとどまった。
新潟アルビレックスBBも、前節の西宮ストークス戦は星を分けた。1戦目は城宝匡史が3ポイント10本の30得点、ダバンテ・ガードナーが31得点。アシストも五十嵐圭の8個を筆頭に計29個を数え、今季初の100点ゲーム。2戦目はガードナーが43得点を挙げながらも、100点ゲームをやり返されてしまった。
得点力があると同時に、失点も少なくない両チーム。前回の対戦も、2戦とも80点以上を取り合った。同じ青山学院大学出身で、ディフェンスが持ち味の橋本竜馬と畠山俊樹の働きは、勝敗を分けるポイントになるだろう。
文＝吉川哲彦