リーグ最低勝率にあえいでいた横浜ビー・コルセアーズが、アウェーで大きな2勝をつかんだ。富山グラウジーズとの1戦目は第2クォーターで9得点に封じるなどディフェンスが機能。ジェフリー・パーマーの復帰でインサイドの主導権を握り、リバウンドは50を数えた。2戦目は前半14点のビハインドから盛り返し、2点差の接戦をものにした。川村卓也が現在4戦連続2ケタ得点と、“らしさ”を取り戻しつつあるのが何よりの光明だ。
逆に、今節横浜に乗りこむ新潟アルビレックスBBはシーホース三河に連敗。1戦目は五十嵐圭の21得点、オースティン・ダフォーの15得点で三河と打ち合いを演じたが、第1クォーターの12点ビハインドが響いた。2戦目は畠山俊樹が24得点をマークしたが、ダバンテ・ガードナーが今季自己最少の14得点。ディフェンスの課題も解消されず、2戦計198失点を喫している。
横浜が連勝で一気に自信を回復しているとなれば、いかに地区最下位といえども新潟としては決して侮ることはできない。安定した出場時間を確保しつつある満田丈太郎がその若さでコートを駆け回れば、今月まだ1勝止まりの新潟はさらに厳しい戦いを強いられかねない。
文=吉川哲彦