開幕スタートダッシュの失敗を取り戻してきていた栃木ブレックスだが、前々節の連敗に続いて前節のサンロッカーズ渋谷戦にも敗れて3連敗。1まで減らしていた“借金”は4に逆戻りとなった。そのSR渋谷戦は前半に16得点しか挙げられなかったことが響いた。3ポイントシュートの不調とフリースロー試投数の少なさが目立ち、田臥勇太の4本を筆頭に計17本を稼いだオフェンシブ・リバウンドも実らず、SR渋谷のディフェンス力に屈した形となった。とはいえ、鵤誠司が17得点と奮闘したことは好材料であり、ジェフ・ギブスがついに戦列に戻ってきたことは何より頼もしい。
前節に続いてのホームゲームの相手は琉球ゴールデンキングス。京都ハンナリーズ戦は残り18秒からのオフェンスで岸本隆一が逆転の3ポイントシュートを決めたが、相手のオフェンスの時間を13秒も残してしまった結果、再逆転を許し痛恨の1敗。1点を争う展開でフリースローの確率が低かったのも悔やまれる。
このカードは、やはり古川孝敏と須田侑太郎の凱旋が最大の注目ポイント。渡邉裕規とギブスも戻ってきたブレックスアリーナ宇都宮は今季一番の熱気に包まれ、選手たちもより一層力のこもったプレーを披露するに違いない。
文=吉川哲彦