西地区首位の琉球ゴールデンキングスを追走する京都ハンナリーズにとって、前節の大阪エヴェッサ戦の1敗は痛かった。それも、前半で13点のリードを許し、第4クォーターに突き放される完敗と言っていい内容。2戦目は序盤から終始優勢の快勝で溜飲を下げたが、琉球とは現時点で6勝差がついた。そして、中断明けの今節はアルバルク東京という厳しい相手だ。
そのA東京は対照的に、千葉ジェッツに連勝して東地区首位の座を堅持した。ディフェンス合戦となった11戦目を1点差でものにすると、2戦目は相手をわずか49得点に抑えこむ会心の勝利。波に乗るとたたみかけてくる千葉を2戦計105得点に封じたことだけでなく、チームの軸である田中大貴を体調不良で欠いても勝ちきったことはチームとして自信になったはずだ。
京都は、昨季在籍した小島元基を初めて対戦相手としてホームに迎えることになる。その小島に代わって今季司令塔を務めている伊藤達哉と綿貫瞬が、小島や安藤誓哉とのマッチアップでどのようなパフォーマンスを見せるかに注目したい。また、ともに昨季に比べて3ポイントシュートが飛躍的に増えている永吉佑也と竹内譲次のマッチアップも勝敗を分けるポイントになりそうだ。
文=吉川哲彦