2018.06.03
1月6日、さいたまスーパーアリーナで「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンド(男女準々決勝~決勝)が開催。3試合目として、千葉ジェッツと京都ハンナリーズによる男子準決勝第1試合が行われた。
今大会、京都は3次ラウンドでアルバルク東京を70-66で下し、準々決勝では西宮ストークスに95-72で快勝したことで、準決勝まで勝ち進んできた。
しかし、「勝てば決勝戦」という状況で迎えた千葉との準決勝では、63-100で完敗。ベスト4で今大会を終えた。「完全に弱気になっていました。前半16点ビハインドになってしまってから、チームの流れが悪くなってしまいました」と語るのは、京都の伊藤達哉。「自分たちも最近、ブレイクを出せるようにと意識してやってきたんですけど、それが今日は全然出せませんでした。さらにアウトサイドのシュートも入らなかったので、チーム全体的に何をやっていいのか、わからなくなってしまった時間帯が続いてしまいました」と敗因を述べた。
何をしていいのかわからなかった時間帯は、今後メスを入れていかなければならない改善点だろう。今日のように点差が開いた時に「どうしても全員が外国籍選手に頼ってしまうことがあったので、自分どうこうではなくて、チームとして改善していかなければいけないと思いました。まだシーズンは後半もありますので、そこまでには、チームを変えていければいいかなと思います」と伊藤は言う。
一発勝負の場数が違う点、そして「ビッグマンを含めて全員が走れることと、余裕を持ってバスケットをしていること」(伊藤)がこの試合のポイントとなったようだ。
といっても、この経験は決してマイナスばかりではない。「最初は予選で、日本代表(田中大貴、竹内譲次、馬場雄大)がいませんでしたけど、アルバルク東京に勝てたことがすごくチームにとって大きくて、準々決勝の西宮戦でいい流れで入ることができました。それが今日は完敗したので、一発勝負の怖さを改めて感じました」と伊藤が話したように、一発勝負の怖さを経験したことは今後に向けて良い糧となるはず。
また、東海大学在籍時、伊藤は天皇杯に出場したことがあったが、プロとして臨んだ初の天皇杯であっても「学生の頃のようにがむしゃらにやることが、今の自分にとって大事なことです」と自身の持ち味を語っていた。
そんな伊藤にとって、同じ東海大学の先輩、西村文男(千葉)とのマッチアップは良い教訓になったようだ。「浜口(炎)コーチからは、『コートに出ている時は、プレッシャーをかけ続けろ』と言われていました。ファウルになった場面もありましたが、自分が成長しなければ、と思いました。行くときは行く、引くときは引く。そういった判断ができるようにしていかなければなりません」と敗戦から気づかされた。
今大会では敗者となった伊藤だが、この敗戦を機に成長を遂げれば、いつの日か勝となることができるのではないだろうか。
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