2019.01.10
B1リーグ西地区で2位以内が確定し、初の「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」進出を決めた京都ハンナリーズ。昨シーズン、西地区では6チーム中5位、全体では18チーム中12位だったが、今シーズンは新メンバーが徐々にチームに融合し、2018年1月の天皇杯では3位に躍進。3月にはチーム初の5連勝を飾るなど、総合力で勝利をものにしてきた。その原動力ともいえるシューティングガードの岡田優介とポイントガードの伊藤達哉に話を聞いた。
好調を維持する岡田は、3月18日のアウェイの大阪エヴェッサ戦で7本の3ポイントシュートを決めたり、4月15日のアウェイのレバンガ北海道戦で勝利を呼びこむ逆転の3ポイントを決めるなど、敵地戦での勝負強さも目立つベテラン選手。岡田は、チームとしての成長に加え、若い選手を中心に個々の成長も感じているという。「元々、ポテンシャルはあったので、チームワークが良くなることで、その伸び代がいい形で組み合わさりました。僕はベテランなので合わせられますから、若手が活き活きプレーできるように心掛けました」
一方、新人賞の有力候補とも言われる伊藤は、試合を重ねるごとに、チームの信頼を勝ち取り、オフェンスとディフェンスの両面で存在感を発揮している。「最初はルーキーが司令塔というポジションで、誰が聞いても不安になったと思います。僕自身もそうでした。それでも試合に出させてくれ、経験を積むことができました。最初は信頼されていない部分も感じましたが、弱気になったらつぶれちゃうので、ベテラン選手にも、外国籍選手にも積極的にコミュニケーションを図りました」と振り返る。
5月11日から始まるチャンピオンシップは、各地区の上位2チームとワイルドカード上位2チームの計8チームが、頂点を目指してしのぎを削る。チームとして初のチャンピオンシップ出場を決めた京都だが、岡田は冷静に見据えている。「僕らはチャレンジャー。チャンピオンシップは、簡単な世界ではありません。まずは、1つ勝つことを目標にしたいですね。1勝することで、チームも成長できますし、次のステップへ上ることもできる。すべてが初めてですから、しっかりと目の前の敵に対峙して、ブースターの力ももらって、プレーしたいと思います」
日に日に成長する伊藤は、若さを力に変えている。「チャンピオンシップ出場で満足したら、そこで終わりだと思っています。チャンピオンシップを目標にはしてきたけど、ベスト4、ファイナルと勝ち進める力を持っているチームだと思います。そういうふうにモチベーションを上げ、でも、天狗にはならず、チャレンジャーの気持ちは忘れずにプレーしたいです」
今シーズンも残すところ7試合。4月21、22日の第29節は京都ハンナリーズにとって、シーズン最後のホームゲームとなる。チャンピオンシップを前に、連携の質を高め、チームの総合力で戦う京都から目が離せない。
文・写真=森本茂樹
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