2018.05.15
1月4日、「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」のファイナルラウンド(準々決勝~決勝)がさいたまスーパーアリーナで開幕。男子準々決勝第1試合は、京都ハンナリーズが西宮ストークスに95-72と快勝した。
10月13、14日に行われたB1リーグ第3節では、1戦目が65-61で京都、2戦目は79-72で西宮が勝利。今回も接戦が予想されていたが、序盤から大量リードを奪った京都が、それを守りきる格好となった。
大勝となった要因をキャプテンの内海慎吾に尋ねると、「難しいですね……」としばし考えこんだのち、「結果だけを見てみると、前半の相手の得点を29点に抑えられたことだと思う。我々が目標とする、相手の得点を70点台に抑えるゲームプランどおり。目標とするディフェンスができたと思う」とコメント。浜口炎ヘッドコーチも「相手のファストブレイクとオフェンスリバウンドを、注意することを徹底できたことで、ジャンプスタートが切れたと思う」と振り返った。
攻めては、西宮のゾーンディフェンスに対してポイントガードの伊藤達哉がけん引。ローレンス・ブラックレッジやジュリアン・マブンガらインサイドを経由しながらボールを広く展開させ、アウトサイドのノーマークを作りだす。
前半だけで3ポイントシュート3本中3本成功というスタッツを残した内海を筆頭に、岡田優介、晴山ケビン、ブラッグレッジ、マブンガらが気持ち良く3ポイントを沈め、相手を大きく突き放した。伊藤自らも173センチの小柄な体でインサイドに切れこみシュートを決め、計17得点を記録。浜口HCは「チームのリズムを作るいいアクセントになってくれた」とルーキーの活躍を評した。
29点差で折り返した後半は、終盤こそミスが目立ったものの、「いつ爆発するかわからない」(内海)西宮の得点源、ドゥレイロン・バーンズを5得点に抑えた。また、劣勢でもリバウンドなどハッスルプレーを続けられる谷口淳、石塚裕也ら4番ポジション(パワーフォワード)の日本人選手たちを終始警戒し続け、引き締まった内容で準決勝一番乗りを果たした。
「10月の試合での1勝1敗があったからこその今日の試合だったのかなと。簡単に2勝できていたらここまで点差が離れた試合にならなかったと思う」と内海。レギュラーシーズンの結果をしっかり天皇杯に反映させ、チーム初となる準決勝に進んだ。
文=青木美帆
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