ラモント・ハミルトンを迎え入れ、反撃に向けて名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦に臨んだ新潟アルビレックスBB。シーソーゲームとなった1戦目は最後の30秒を粘りきれずに落としたが、2戦目はハミルトンの16得点もあり勝利を収めた。ダバンテ・ガードナーと形成するインサイドが強力さを増し、池田雄一らの外角シュートにもつながった。ハミルトン自身も2戦とも2本の3ポイントを決めており、内外のバランスのいい得点が期待できそうだ。
シーホース三河は西宮ストークスとの2戦目で黒星を喫した。1戦目は2ポイント成功率が約66パーセント、リバウンドが55本とペイントエリアを制圧。2戦目もインサイドでの圧倒的優位は保ったが、時折のぞくディフェンスの甘さが出てしまった。金丸晃輔の3ポイントが9本中1本しか決まらなかったのも響いた。
第12節の対戦で三河が連勝したこのカードは、先の「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンドでも三河が快勝している。昨季から三河戦5連敗中の新潟としては、当然ハミルトンの働きが大きなポイントとなる。三河は1試合平均失点が78.6点と決して少なくなく、ハミルトンがそのディフェンスの隙を突くことができるかに注目したい。
文=吉川哲彦