新戦力が加わった西宮ストークス、マーティンをいかに抑えるかがカギ

 西宮ストークスが中地区首位を独走するシーホース三河から貴重な1勝をもぎ取った。1戦目はインサイドを支配され、フィールドゴール成功率も約3割の完敗。しかし、ハイスコアの競り合いとなった2戦目はセオン・エディが17得点という獅子奮迅の働きを見せ、粘る三河を振りきった。インジュアリーリストに入ったコナー・ラマートに代わってスターターに名を連ねたキャメロン・リドリーも、勝負を決めるダンクなどで貢献。ラマートの代役として新たにハーバート・ヒルも加わり、富山グラウジーズから期限付移籍で獲得した岡田優も合流する今節は、西地区最下位から脱出するチャンスだ。

 しかし、対戦相手の琉球ゴールデンキングス大阪エヴェッサに危なげなく連勝を飾った。1戦目は第1クォーターでわずか5失点と相手の出鼻をくじき、トータルでも51失点の完勝。2戦目はオフェンスが機能し、前半に49得点を記録した。地区2位に7勝差をつけ、チャンピオンシップ進出と地区制覇へ着実に前進している。

 逆襲へ向けてさらに弾みをつけたい西宮としては、今季4戦全敗の琉球戦も一矢報いなければならない。インサイドで後手を踏んだ三河戦の反省を踏まえ、過去4戦で計68得点を許しているハッサン・マーティンをいかに抑えるかだ。

文=吉川哲彦

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