2018.03.27
bjリーグのチャンピオンとして初年度のBリーグに臨んだ琉球ゴールデンキングスだったが、チャンピオンシップに進出したものの、1回戦で敗退してシーズンを終えた。2シーズン目の開幕を迎えるにあたり、佐々宜央ヘッドコートを迎え入れ、日本代表経験者を移籍で獲得するなどチーム改革を断行した。今回、2017-18シーズンの後半を迎えるにあたり、琉球のキーパーソン4名にインタビュー。現在のチーム状況、そして、今後の展望についてお話をうかがった。
――古川選手はケガの影響で開幕に出遅れましたが、焦りはありましたか?
古川 移籍してきて一度も練習できずにというのはあったので、すごく自分としては歯がゆい思いもありました。けど、これも一つ自分のためだなっていうのもあったのでそこはポジティブに捉えました。外から見ながら、この新しいチームでやらなきゃいけない自分の立場ということもあったので、まずはバスケットボールにおいてもどういうスタイルでやるのかっていうのを見ながら理解を深めていく必要もありましたし、その中で自分が気づいたりしたこととかをアドバイスしたり、他の選手と話したりはしていました。
今まで代表も含めてやってきた経験とか昨シーズン結果として出せたことだったりの中で、プレーはできてなかったですけど自分が若い選手に伝えていけることもあるので、そういった部分でチームに還元できることはどんどんしていこうという意識はありました。それがチームにとっても自分にとってもプラスになるかなと。話していく中で良い気づきもあったので、ネガティブなことはなかったですね。でも、コートに立ってやっとプレーできるようになったときは本当に嬉しかったです。
――岸本(隆一)キャプテンは、色んなキャリア持った人たちがチームに来てくれて、様々な意見を言ってくれるのが自分にとってもプラスになると言っていました。そういう雰囲気の中で新しいチームを作っていくという感覚はありますか?
古川 僕も同じ感覚ですね。でも、元々いた選手の良さだったり、今まで築きあげてきたものは間違いなくあるので、それをぶち壊そうとはもちろん思っていないです。ただ、そこにうまく僕自身が感じたこと、例えばゲームの中でこうなった場合は「こうした方がいいんじゃないかな」というところはやっぱり伝えていければいいかなと。ヘッドコーチが代わったという意味でも、新しいものを作りあげている部分はあると思うし、このチームで強くなっていくケミストリーを作りあげていくことが一つ大事になってくるので、そういう感覚はあるかもしれないです。
――“琉球ゴールデンキングス”というbjリーグ時代から根付いてるチームの文化だったり、雰囲気などがあると思うのですが。それは実際沖縄でプレーしてみて何か感じるものはありましたか?
古川 やっぱりファンの方が多いというのはありがたいですよね。まずそこが僕の中でも、このチームでプレーしたいと感じた一つのポイントでもありましたし。あれだけ多くのファンが毎試合ホームゲームに来てくださって、あの雰囲気の中でプレーできるというのは滅多にないことなので本当にありがたいことですし、単純にやっていて気持ちいいですね。もちろん栃木でやってたときもファンの方ってすごく大事だなというのは感じていましたし、これはもうただただありがたいことだなと。
――確かにあの雰囲気の中でプレーできたら本当に気持ちいいだろうなって思います。街を歩いてて声かけられたりとかします?
古川 たまにありますね。けど、僕はそんなに多くないです。
――そんなに多くないところに住んでるとか?
古川 いや、インドア派なので出歩かないんです(笑)。普段これだけ体を動かしてると、あんまり外に出たくないんですよね、これがまた。
――なるほど(笑)。佐々ヘッドコーチとは以前から代表だったり、栃木で一緒にやってきていますが、求められてくるものは変わったりしていますか?
古川 やっぱりアシスタントコーチからヘッドコーチってなると佐々さん自身も違うじゃないですか。なので、そういう意味では求めらるものが変わった変わってないというよりは、このチームでのコンセプトだったりスタイルの部分で自分がやっていかなきゃいけないこと、やりたいと思っていたことはこのチームにあると先程もお話しましたけど、自分が選択した理由でもあるのでそこは色々と僕がやらなければいけないとも感じます。もちろんプレー以外でも他の選手に対してどう接していくかっていうところも一つ求められてくるのかなとは思うので、そこは年齢もいい歳になってきた自分の役割なのかなというふうには感じています。
――実際に橋渡し的な役割をすることもあるんですか?
古川 そこじゃないですかね。(他の選手も)言ってることは直接わかるとは思うんですけど、やっぱり今まで一緒にやってた部分があるので、感覚的にこういう守り方だったりとかこういうオフェンスの感覚なんだろうなっていうのは話の中でイメージがつくんですよ。僕はわかるんですけど、なかなか分かりづらい部分があったりして「何で?」って言われたときに、「ここはこうで、ああでこうだからだよ!」っていうような話はしたことあるかもしれないです(笑)。
――開幕時から比べると今はすごくチームがしっくりきていると思うのですが、そのあたりの実感はありますか?
古川 チームとしてのバスケットが馴染んできて、ようやくみんなが理解してきた部分が増えてきたとも言えます。開幕したときは、選手はそろっているけどまだチームとして実行したり、やりきるとかはちょっと難しい部分があったのかなと。だけど今は、みんながやらなければいけないこと、このチームが何を大事にしているか、40分間戦う中でどうやることが自分たちにとって一番ベストなのかをうまく表現できるようになったとは思います。その中で一つひとつ細かいところだったりとか、技術的なところはありますけど、最低限そこをどうやっていくかっていうのが僕はすごく大事だと思っているので、本当によくなってきているなとは自分が見ていても感じましたし、まだまだここで終わるようなチームではないと思います。
――古川選手自身、昨シーズンの優勝経験をみんなに広めようという想いはあるんですか?
古川 結構大きいですね。チームが違うっていうところで言えば全く同じではないんですけど、栃木でやってて感じたことはやっぱりチーム全員で勝てたっていうのはすごく僕の中では大きかったです。ワンマンチームではもちろんなかったですし、コートに出てる5人以外にも、ベンチやそれにも入れなかった選手全員が勝つために自分たちが何をしなければいけないのかっていうのを理解してましたし、40分間戦っていく中で自分たちのバスケットがブレない。そういうチームは強いですし、このチームはそれができると思うので、栃木で経験してきたことは伝えていけたらなとは思いますね。過去に自分がいたチームに限らず、やっぱり勝負どころでどう一本とるかというのはどのチームにおいても大事だったりするじゃないですか。
――そういう場面で古川選手が決めるっていう場面も出てくるんですよね?
古川 あればいいですけど、まだ何とも言えないですね……。いや、まあそこで任せてもらえたら最高だとは思いますけど。そのためにもまずチームに対してどれだけ自分がアピールして結果を残していけるかだと思うので、そこは過信せずに。今までの経験は今までの経験なので、このチームでどれだけしっかりとしたパフォーマンスが出せるかだと思っています。
――ベンチから試合に出るのと、スターターとして出るのでは心構えが違ったりしますか?
古川 いや、今はもうそんなの一切気にしないですよ。スタートでもちろん出たい気持ちは強くありますけど、ただそんなの自分のエゴの話なので。
――でも、相手からしたら古川選手がベンチから出てくるのは嫌だと思いますよ。
古川 (笑)。そう言ってもらえるとありがたいですよね。でも、試合になったらベンチもスタートも変わらないので、やっぱ出たときに自分がどうするべきかっていうところ。途中から出ていくというところでは、意識的に相手がどういうところで誰が乗ってるかだとか、どういうプレーをしてきてるかとかっていうのはちゃんと把握してコートに入っていかなきゃいけないと感じています。僕はどっちかっていうとディフェンスのことを意識してコートに入るようにしています。あんまりオフェンスから入っちゃうと絶対崩れちゃうので、オフェンスに関してはもう二の次って感じですかね。
――ディフェンスの意識で入っていくと割と上手く入っていける?
古川 そうですね。あとはチームがディフェンスを重視してる部分もあるので。オフェンスから入っちゃうと、シュートが入る入らないというところに囚われてしまうことが結構多いと思うので。もちろんそういうので左右されてはいけないですけど、そこじゃなくて、まずディフェンスで足を動かして徐々に徐々にってところが大事なのかなと思っているので、しっかり守るところから、いかに走れるかという意識ですね。
――現在、西地区1位(第15節終了時点で21勝7敗)ですが、東地区を見れば強豪がひしめいていて、中地区も(シーホース)三河が首位を走っています。他地区のチームのことは気になったりしますか?
古川 気になるというよりはそういうチームとまずやることが楽しみではありますかね。千葉(ジェッツ)とは1勝1敗で分けましたけど(第6節)、他チームとの対戦は残ってますし、自分たちがどう戦っていくかがすごく楽しみです。向こうの方が絶対強いとかそういうことではなくて、やっぱり色んなチームとやれるっていうのは純粋に楽しみなので。もちろんやるからには勝ちにいきます。
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