アルバルク東京は今季まだ一度も連敗がなかったが、バイウィークを挟んだ前節の新潟アルビレックスBB戦の1戦目で延長戦を落とし、初の連敗。第2節の対戦でも延長の末に屈した新潟のオフェンスを止めることができず、ダバンテ・ガードナーにはダブルチームを仕掛けながらも43得点を許した。そして2戦目も城宝匡史と今村佳太の長距離砲を次々に浴びて敗戦。ディフェンスの幅を広げる過程にあるとはいえ、千葉ジェッツに勝率で追いつかれ、地区2位転落の危機を迎えたことは事実だ。
危機的状況にあるのはサンロッカーズ渋谷も同じ。前節は千葉にディフェンスを崩された上、1戦目は48得点とオフェンスも沈黙。フィールドゴール成功率は3割を切り、フリースロー試投数も6本のみだった。ただ、2戦目は一気に85得点まで持ち直しただけに、やはりディフェンスの崩壊が悔やまれる。1勝差で2チームの影がしのび寄る今節は、最下位転落の可能性もある。
第14節の直接対決で、SR渋谷は2戦とも62得点。1戦目は91失点を喫して敗れ、2戦目は60失点でリベンジしている。ディフェンスを再建して危機を脱するとともに、A東京を首位の座から引きずり下ろすことができるか。
文=吉川哲彦