2018.03.09
中学時代は部活動でバスケットボールに打ち込んだというタレントの酒井瞳さん。2018年1月より「スカパー!Bリーグ専属リポーター」に就任し、精力的な活動を見せています。今回、バスケットボールキングではそんな酒井瞳さんのインタビューに成功。バスケットボールとの出会いからBリーグをアリーナで観戦した感想や、これまでに取材した選手たちの魅力について語っていただきました。最後にBリーグファンやこれからBリーグを観たいと思っている皆さんへのメッセージもいただいています!
取材・文=山口晋平
協力=スカパー!
――バスケットボールと出会ったきっかけは何ですか?
酒井 私の兄が中学の部活からバスケを始めたんですよ。兄の試合を観に行っているうちに私もだんだんバスケに興味が湧くようになって、中学生になるときは迷わずバスケ部に入りました。当時、兄が読んでいた『スラムダンク』もきっかけのひとつですね。
――部活ではどのような選手でしたか?
酒井 一応、センターでした。周りがみんな小さくて、田舎のクラブだったので6人しかいなかったんですよ。しかも6人中1人が絶対ケガをしていて(笑)。だからずっとスタメンでした。 センターってゴール下のシュートが多いのに、試合になると緊張して全然シュートが決まらなかったです。
――ゴール下のシュートは意外と難しいですよね。センターといえば攻守の要ですが、ディフェンスはどうでしたか?
酒井 オフェンスがそんな有様ですからディフェンスの方が好きでしたね。オフェンスのような重圧を感じることもなく、相手を威圧すればいいですし。きついフットワークをかなりやったので下半身は鍛えられました。
――その経験がアイドル活動でも活かされたんでしょうか。
酒井 おかげで相撲も強くなりました(笑)。
――部活の先生は厳しかったですか?
酒井 中1の頃はちゃんとバスケを教えてくれる顧問の先生がいたんですけど、別の学校に移っちゃって、顧問がいなくなっちゃったんです。チームメートと独学で練習メニューを考えたり、私の兄を呼んで教えてもらったりとか、ほんとに全部が足りないチームでした。顧問もいない、部員も少ない、応援もなかったので。
――そんな状況でモチベーションは高かったですか?
酒井 いや、あまり熱量はなかったです(笑)。とても仲は良かったんですが、とりあえずみんなで試合に出れることを目標にがんばろうという感じでした。
――思い出に残っている試合はありますか?
酒井 県大会に出場できたことです。私の中学があった地区では予選に出ている学校が2チームしかなくて(笑)、初戦から決勝戦だったんですよ。運良く勝てれば県大会で、一回だけ出れました。その県大会は初戦でボロ負けで、現実を知らされました。私たちって(バスケットボールじゃなくて)何ボールをやっていたんだろうねって。
――以前、テレビ番組でグループ(「アイドリング!!!」)の後輩たちが3on3をやる企画の中で、解説役として出演したのに途中から大声で指示を出していたことが印象的です。
酒井 あれは違うんですよ! みんなが女の子ぶって「ボールが怖い」って言い出したから、「取りいけよ! ルーズボールは必死に取りにいけ!」って言っちゃいました(笑)。
――やっぱり試合を観ていると熱くなってしまいますよね。そんなバスケットボールの魅力はなんでしょうか?
酒井 運動量もものすごいですが、めちゃくちゃ頭を使うスポーツだというところですね。ボールを持っている人よりも、持っていない人たちの動きのほうが難しいことも多いじゃないですか。単にボール扱いがうまいだけじゃなくて、常に考えながらプレーすることが必要ですから、プロの選手は本当にすごいなと思います。
――「スカパーBリーグ専属リポーター」を務めていらしゃいますが、これまでBリーグの試合を観戦されたことはありますか?
酒井 あります! ものすごく白熱しますね。つい先日(2月17日)も青山学院記念館でサンロッカーズ渋谷と琉球ゴールデンキングスの試合を観させていただいたんです。バスケって試合の「流れ」があるじゃないですか。今まで調子が良かった選手も相手チームの流れになった途端にシュートが入らなくなったり、それぞれの出す空気で試合展開が目まぐるしく変わるところが面白いなと思います。そういった空気を現場に行って感じることができるので楽しいです。
――会場の雰囲気はどうでしたか?
酒井 相手チームのフリースローのとき、ブースターの皆さんがめちゃくちゃ邪魔(ブーイング)するのでビックリしました。テニスやゴルフとか、競技によってはダメな行為じゃないですか。ブーイングで実際にシュートを失敗することもありますし、ファンの人たちも一体となって試合に参加できるところはバスケの良さなんじゃないかと思います。
――気になっている選手などはいますか?
酒井 ダバンテ・ガードナー選手(新潟アルビレックスBB)です。どんなところからも高い確率でシュートを入れますし、相手選手に厳しくディフェンスされてもそれをはねのけてしっかり得点しますよね。まだ動画でしか観たことがないので、あの鋼の肉体を早く生で観てみたいです。
――いくつかのクラブの練習場などへ取材に行かれたそうですが、実際に会話した選手たちの印象はどうでしたか?
酒井 選手の皆さんはバスケを真剣にしているときとは別の顔を持っているんだなと感じました。「スカパー!Bリーグ」のTwitterやYouTubeでは、そういったシーンをメインに動画を配信しているんですけど、よりファンが増えるんじゃないかと思います。皆さんとてもノリが良くて、無茶ぶりをしてもイヤイヤやってくれたんですよ(笑)。京都ハンナリーズを取材したときは、岡田(優介)選手と告知コントを撮らせていただいたんですけど、撮影前は「オレはそんなキャラじゃないんだよー」と言っていたのに、本番になったら一番ノリノリでやってくれました! 永吉(佑也)選手も、「今のカットは気に入らなかったからもう一回撮らせてほしい」とか、自ら進んで参加してくれたので楽しかったです。外国籍選手もとても明るくて、栃木ブレックスの(ジェフ)ギブス選手は趣味の料理やプライベートのことをいろいろ教えてくれましたし、非常に親しみを感じました。
――バスケをやっていて今の仕事に役立っていることはありますか?
酒井 この仕事をいただけたことが一番です(笑)。それにルールがわかるので、試合を観戦する時も「あの選手の動きってどうなのかな」とか、自分の中でいろいろとイメージが湧いてきますね。
――「スカパー!Bリーグ専属リポーター」として、映像でバスケを観ることの魅力はどういったところだと思われますか?
酒井 実際に観戦するとなると、なかには遠い試合会場もあったりして大変な場合もあるじゃないですか。スカパー!さんだったら全試合放送してくれるので、なかなか行くことのできない遠方の試合を全部観ることができますし、すごいサービスだなと思います。
――Bリーグファンの方へ一言お願いします。
酒井 私の活動は昨年から始めたばかりでまだ全然認知されてないので、ぜひ酒井瞳と「スカパー!Bリーグ」公式Twitterのフォローをお願いします!「スカパー!Bリーグ」のアカウントは、フォロワー3000人を目指している途中なんです。そこで発信される選手の違った一面などを見て、Bリーグがさらに好きになってもらえればうれしいです。
――最後に、これからバスケを観てみようと思っている方へメッセージをお願いします。
酒井 大人から子どもまでみんなが一体となって楽しめるので、ぜひ会場に一度足を運んでもらいたいです。デートでもオススメですし、若い女性ファンが本当に多いので、いい出会いの場になるかもしれないですね(笑)。そしてアウェイゲームやアリーナに行けないときは、ぜひスカパー!で試合を観てほしいです。
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