両軍とも勢い十分、直接対決1勝3敗の栃木ブレックスはディフェンスに注力できるか

 アルバルク東京に勝率で追いついた千葉ジェッツは、勢いを失うことなく前節も連勝。そして、栃木ブレックスも連勝してついに東地区4位に順位を上げた。勢いのある両チームのレギュラーシーズン最後の激突は必見だ。

 千葉は2戦とも島根スサノオマジックを圧倒した。1戦目は第1クォーターで20点差をつけ、その後も第4クォーターの26失点を除けばほぼ完璧と言っていい試合運びで44点差の大勝。2戦目は出だしでややつまずいた感はあったものの、その後は安定した得点力で97得点を挙げた。1戦目では6人が2ケタ得点。2戦目も小野龍猛があと1点取っていれば、全く同じ顔ぶれが2ケタ得点を記録していたことになる。

 対する栃木も、地力で名古屋ダイヤモンドドルフィンズを上回る印象を与えた。1戦目は1試合平均得点リーグ5位の名古屋Dを第4クォーターにシャットアウト。2戦目は66得点に抑え、リーグで6番目に失点が少ないディフェンス力を証明した。

 今季の対戦はすべて栃木ホームで千葉が3勝1敗。栃木は連勝した上で、2戦合計で32点差をつけなければ千葉を上回れない。それを可能にするのは、過去4戦すべて千葉を70点台に抑えてきたディフェンスのさらなる強化だ。

文=吉川哲彦

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