川崎ブレイブサンダースの壁に跳ね返され、西宮ストークスの連敗は「12」に伸びた。1戦目は25得点の岡田優と18得点のキャメロン・リドリーを中心に得点を重ねたが、相手のオフェンスを最後まで止めることができなかった。2戦目も道原紀晃が22得点をマークしたが、やはり川崎のパスワークに翻ろうされて99失点。このところドゥレイロン・バーンズの存在感が薄いのが気がかりだ。
第21節の連敗で千葉ジェッツに勝率で追いつかれたアルバルク東京は、サンロッカーズ渋谷を退けて東地区首位からの陥落を免れた。6人が2ケタ得点を挙げた1戦目はハイスコア気味の展開となったが、第4クォーターの追いあげをかわしきった。その反省を受けて2戦目は立ちあがりからディフェンスに注力し、67失点に抑えた。安藤誓哉が2戦計30得点と、高い貢献度を示している。
同じく連敗が続いている島根スサノオマジックを追い抜かせずにいる西宮だが、最後に勝ったのは中地区首位のシーホース三河。その勝利を思い出し、強いメンタリティーでA東京に立ち向かえるかどうか。そして、チームに合流してまだ1度も勝利を味わっていない岡田に、勝利への貪欲な姿勢を前面に出すプレーを期待したい。
文=吉川哲彦