名古屋ダイヤモンドドルフィンズは日本人選手が好調、大阪エヴェッサは守備から勝機を見出したい

 第22節の連敗で再び“借金”を背負った名古屋ダイヤモンドドルフィンズ横浜ビー・コルセアーズとの前節は2戦目で粘られたもののしっかり勝ちきり、勝率を5割に戻して中地区2位に再浮上した。1戦目は外国籍選手が3人計19得点とオフェンス面では今一つだったが、柏木真介が今季2度目の2ケタ得点をマークするなど日本人選手がカバー。横浜に追いあげられた2戦目も、張本天傑中東泰斗が1戦目に続いて2ケタ得点を挙げたことが勝利につながった。

 大阪エヴェッサは対照的に、前々節の連勝の勢いを活かせず京都ハンナリーズに連敗。1戦目は終盤の我慢が足りず6点差、2戦目は立ちあがりに精彩を欠いて7点差と、いずれも1ケタ点差のもったいない敗戦だった。2戦計30得点を挙げた今野翔太の活躍は光ったが、4試合連続で80失点以上とチームディフェンスが機能していない。

 しかし、1試合平均失点は名古屋Dのほうが多く、大阪の得点が伸びてきているのも事実。エグゼビア・ギブソンの得点力が高いレベルで安定しているだけに、ディフェンスで集中力を切らさなければ勝機があるはず。対する名古屋Dは、日本人選手が引き続きいいパフォーマンスを披露したいところだ。

文=吉川哲彦

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