両軍とも踏ん張りどころ、3位後退の三遠ネオフェニックスは粘り強さを発揮できるか

 栃木ブレックス戦の1勝1敗という結果は、東地区首位のアルバルク東京と同率で並走していた千葉ジェッツにとっては痛いものだった。1戦目、残り4分の時点で12点をリードしていながら、最後の2秒でひっくり返される痛恨の黒星。2戦目は19点差をつける快勝だったが、A東京に再び1勝差をつけられ、さらには川崎ブレイブサンダースも1勝差に迫ってきている。

 中地区2位を争う新潟アルビレックスBBとの直接対決に臨んだ三遠ネオフェニックスも1勝1敗。6連勝で迎えた1戦目は得点力のある新潟を封じこめて22点差の大勝だったが、2戦目はディフェンスを崩され、第4クォーターに突き放された。連勝した名古屋ダイヤモンドドルフィンズと勝敗で並び、順位は3位に後退。新潟とは2勝差のままで、ここからが踏ん張り時だ。

 第26節にシーホース三河戦を控え、4月には東地区チームとの4連戦が組まれている三遠。連勝は止まったが、第22節に琉球ゴールデンキングスを連破した粘り強さで千葉に食らいつき、再び波に乗りたいところだ。現在8試合連続で3ポイントを2本以上決めているロバート・ドジャーの多彩なオフェンスが、千葉のディフェンスを惑わせることができるか。

文=吉川哲彦

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