FT成功率7割以下の相手に対し、富山グラウジーズはインサイドのディフェンスで体を張りたい

 第22節に2戦とも2点差で落とした琉球ゴールデンキングスだが、前節の島根スサノオマジック戦は2戦とも相手を60得点以下に抑えて連勝し、昨季は最後に滑りこんだチャンピオンシップの枠に一番乗りを果たした。1戦目はフリースローが11本中2本しか成功せず、中でもハッサン・マーティンは6本すべてを外したが、そのマーティンはインサイドを制圧して20得点16リバウンド。古川孝敏が決めた5本の3ポイントも効いた。2戦目は5割の3ポイント成功率で、5人が2ケタ得点を挙げている。

 10連敗で中地区5位に転落した富山グラウジーズは、レバンガ北海道との前節1戦目でようやく長いトンネルから抜けだした。“トリプルダブル”を達成した宇都直輝のパスからクリント・チャップマン大塚裕土サム・ウィラードが次々にシュートを決めて98得点をマーク。しかし2戦目は残り1分で2点差に詰め寄りながらもかわされた。宇都が26得点を挙げる一方で8つのターンオーバーを犯し、ウィラードも22リバウンドをもぎ取ったが3得点に終わっている。

 ファウルの多い富山にとって、琉球のフリースロー成功率が7割を切っているのは好材料。まずはインサイドのディフェンスで体を張ることが重要だ。

文=吉川哲彦

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