栃木ブレックスに連敗し、2勝差を追いつくどころか離されてしまったサンロッカーズ渋谷。3月は11試合で1勝しかできず、借金は3。7試合残っている東地区同士の直接対決に巻き返しを期す。
栃木との1戦目はロバート・サクレ以外に攻め手がなく、第2クォーターに大きく水を開けられて23点差の完敗。2戦目は出だしから主導権を握られ、最後までリズムをつかみきれないまま敗れた。2戦とも64得点と抑えこまれ、得意なはずのリバウンドでも相手を下回った。
そしてアルバルク東京も、開幕以来守り続けてきた東地区首位の座をついに譲ってしまった。川崎ブレイブサンダースとの1戦目は第3クォーターまでしっかり守りきって9点差の勝利。しかし、2戦目は一転して先手を取られる展開。1戦目で相手を上回ったリバウンドでも劣勢に立たされて16点差の敗戦。順位を下げただけでなく、川崎とは対戦成績で3勝3敗の五分となり、得失点差は6点下回ってしまった。
今季の対戦は1勝3敗と分の悪いSR渋谷だが、唯一勝った試合は60点台のロースコアに持ちこんで接戦をものにしている。ディフェンスの強度をもう一段階上げ、主力の出場時間がやや増えつつあるA東京の体力を奪いたい。
文=吉川哲彦