「B1 残留プレーオフ 2017-18」出場決定が迫っていた島根スサノオマジックに引導を渡し、自らはその圏内から脱出した大阪エヴェッサ。しかし、当然ながらまだ安泰と言える状況ではなく、現在その圏内にいるチームとの直接対決4試合が大きな分岐点になる。今節はそのうちの2試合、横浜ビー・コルセアーズ戦だ。
競り合いに持ちこまれた島根との1戦目は、第4クォーターにエグゼビア・ギブソンが得点を量産して勝利。3ポイントが入らずロースコアになった2戦目も、要所で外国籍選手がインサイドでの存在感を発揮し、詰め寄る島根に逆転を許さなかった。
横浜も同様に、残留プレーオフ出場目前だった西宮ストークスを突き落とす連勝。1戦目は今季初めてスターター出場した山田謙治が11得点を挙げるなど得点が伸び、50失点とディフェンスでも結果を出した。2戦目は8アシストの山田に加えて蒲谷正之が15得点。インフルエンザで竹田謙、細谷将司、田渡凌が欠場する緊急事態を、チーム草創期を知る2人が救った形だ。
両チームは現在4勝差。横浜は連敗すれば、残り7試合で6勝差をはね返さなければならなくなる。山田と蒲谷のさらなる奮起、そして前節欠場した3人の復帰が勝利の大前提だ。
文=吉川哲彦