4月22日のサンロッカーズ渋谷とのB1リーグ第29節第2戦で71-67という大熱戦をものにした千葉ジェッツ。今季55試合すべてにスターター出場して1試合平均18.1得点を挙げているギャビン・エドワーズは、アグレッシブなリングアタックで16得点をマーク。加えて12リバウンドも獲得し、勝利の立役者の1人となった。前日の同カードで5得点に終わり、35試合にわたって続けていた連続2ケタ得点が途切れた悔しさを晴らしたといえる。試合の出来については自身も「これから上達していかなければならないところはあるが、全体的には昨日の試合よりもいいパフォーマンスだった」とおおむね満足しているようだ。
試合は、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」進出に向けて土俵際に追いつめられていたSR渋谷の執念が随所に表れ、千葉にとっては難しいゲームとなった。そんな中でも、チームのインサイドの要であるエドワーズは「(ロバート・)サクレは相手のキープレーヤーなので、自分が彼をしっかり止めるんだということにフォーカスした」と自らの役割を強く認識しながらも、平常心で戦うことを心掛けたという。熱のこもったプレーの中に冷静さを持ち合わせていることが、エドワーズの安定感を生んでいる。
「自分たちのカンファレンス(東地区)はどの試合もタフになるということをチームの全員がわかっている。今日の試合も相手がハードにプレーしてくることはわかっていたが、だからといって力を入れすぎてしまったり、いつもと違うことをするのではなく、自分たちがやるべきことをいつもどおりに遂行することを意識した」
とは言うものの、最終スコアは4点差と苦しんでしまったことも事実。エドワーズも、来たるチャンピオンシップに向け、個人としてもチームとしてもそれまでに片づけておかなければならない宿題があることは認めているが、その言葉は決してネガティブなものではなく、チームの強さにも自信をのぞかせている。
「今日の試合は、ディフェンス面でもう少しガード陣を助けてあげるべきだったかなと思う。ベンドラメ(礼生)のシュートがよく決まっていて、彼はうまくスクリーンを使っていたので、そこは自分がヘルプできるところだった。あとは、今シーズンのチームにとってリバウンドが弱みの1つだと思うので、リバウンドをしっかり改善したい。リバウンドとディフェンスさえしっかりできれば、このチームはいい状態でプレーを進めることができるんだ」
文=吉川哲彦