まだ東地区優勝の可能性を残していたアルバルク東京。前節の栃木ブレックス戦は70得点とオフェンスは苦しんだ感もあったものの、ディフェンスでは第2クォーターを10失点に抑えるなど、40分間集中力を保って58失点で白星を挙げた。栃木戦を6戦全勝で締めくくり、今節は千葉ジェッツの連敗という条件つきながら、連勝すれば地区首位の座を最後に取り戻してフィニッシュする。
京都ハンナリーズはアウェー戦ながら西宮ストークスに予想外の大敗。オフェンスで第2クォーターに7得点と沈み、ディフェンスでは終始後手に回って92失点を喫した。ただ、外国籍選手で唯一出場したジョシュア・スミスが10分しかコートに立たず、坂東拓と頓宮裕人がともに26分間出場するなど、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」に向けたテスト起用も実施。坂東が10得点、頓宮が8得点を挙げたのはプラス材料だ。
A東京は地区優勝の望みをつないだ一方で、同3位に転落する可能性も残っており、連敗は許されない。そして、仮に東地区2位でチャンピオンシップに進むとクォーターファイナルの相手が京都となるため、くみしやすい印象も与えてはならない。最近6試合中5試合で相手を70点以下に抑えているディフェンスを継続したい。
文=吉川哲彦