5月12日から、レギュラーシーズンを勝ち抜いた8クラブによるBリーグ王座を懸けた激闘、「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」が幕を開ける。そこでバスケットボールキングでは、よりチャンピオンシップを楽しんでもらえるよう、さまざまな企画を用意。ここでは、活躍が期待される注目選手を、イラストレーターhiroki氏による描き下ろしイラストとともに紹介する。
「当たり出したら止まらない多彩な3ポイントシューター」
2012年のクラブ入団1年目から、代名詞の3ポイントシュートを武器に主力としてプレー。篠山竜青、ニック・ファジーカスとともに川崎ブレイブサンダースを強豪クラブにまで押しあげたのは3ポイントシューターの辻直人だ。ボールを受けた瞬間に放たれる素早いキャッチ&シュートは、一度当たり出したら止まらず、3ポイントラインから次々とボールがリングに吸いこまれていくその光景は、バスケットファン以外でさえも惹きつける。今季のレギュラーシーズンは、計145本の3ポイントを浴びせ個人総得点の745得点中、実に435点を3ポイントで挙げてみせた。
辻は相手から徹底マークに遭うことも慣れており、それを利用してファウルを誘うことや自身も「得意」と話すアシストで流れを呼びこむこともできる。時には接触されながらも“無理やり”長距離砲を沈めて、4点プレーを完成させてしまうほど、対戦相手にとって嫌な存在だ。また、リーグではオイシイところで点を取る“持っている男”と言われ、それに対し「“持ってる”と言われますけど、あまりお金は持ってないです……」とサラっと返すお笑いセンスも持ち合わせる。チームをけん引するエースでありムードメーカーが、チャンピオンシップをより一層盛りあげてくれるはずだ。
「東芝として戦う最後の舞台、恩返しと感謝の気持ちを持って必ず優勝したい」
☆Bリーグチャンピオンと初戦に向けての意気込み☆
「(千葉は)強敵ですし、シーズンをとおして3勝3敗という結果に終わっているので、簡単にはいかない相手です。でも、最終戦で勝てたということがチームとして自信になりましたし、リバウンドを簡単に取らせず、自分たちの流れが続くような試合展開にできれば結果がついてくると思います。できたら避けたい相手でしたが、昨年のチャンピオンシップ(クォーターファイナル)では、栃木(ブレックス)が千葉と当たってそのまま優勝しているので、そのゲン担ぎとして都市伝説のように語られる結果になればいいなと思います」
「東芝グループとして戦う最後のチャンピオンシップになるので、お世話になった方々への恩返しと、長い歴史のあるチームへ感謝の気持ちを持ってリベンジしたいです。昨年は目の前で優勝チームを見て終わったので、今季は悔しい思いを持ってシーズンに臨みました。チャンピオンシップが始まるにあたってその悔しい思いが再度蘇ってきましたし、今度こそは最後の試合でファンの前で喜んだ姿を見せたいです。東芝へ恩返しする最高の舞台だと思って、必ず優勝したいという強い気持ちがあります」