指揮官の手腕が問われる注目の一戦、控え組がより力を発揮できるのはどちらか

チャンピオンシップクォーターファイナルで対戦する三河と栃木 [写真]=B.LEAGUE

 西地区に所属した昨季と同様に、中地区に移った今季も独走で「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」に乗りこむシーホース三河。今季はリーグ全体でも1位となり、優勝候補の筆頭であることは間違いないが、チャンピオンシップで最初に戦う相手は昨季王者の栃木ブレックス。足をすくわれかねない要注意の相手だ。

 川崎ブレイブサンダースを迎え撃った最終節は、1戦目で自慢のオフェンスが機能せず62得点止まりで敗戦。桜木ジェイアールが今季初の無得点に終わったほか、フリースローを打ったのがコートニー・シムズだけだった。2戦目は得点力を取り戻して接戦を制している。

 名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦した栃木も1勝1敗だったが、こちらは第3クォーターまでの13点差を逆転して1戦目を取り、ライアン・ロシター竹内公輔を休ませた2戦目を接戦で落としている。その分、山崎稜橋本晃佑を積極的に起用し、チャンピオンシップへの準備を進めた格好だ。

 総力戦で臨まなければならないという点では、三河も控え組の働きが重要。最終節1戦目で8アシストをマークした村上直らをどの場面で起用するかが興味深い。両者とも選手層は十分に厚く、その強みを最大限に活かせるか。鈴木貴美一、安齋竜三両ヘッドコーチの手腕が問われる。

文=吉川哲彦

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