昨季は逃してしまった天皇杯との“2冠”への挑戦権を再び得た千葉ジェッツは、最終節で激戦の東地区制覇を決め、リーグ全体2位で「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」を迎える。しかし、同じ東地区で3勝3敗と熱戦を演じた川崎ブレイブサンダースと激突する難しい戦いが待ち受けている。
琉球ゴールデンキングスと対戦した最終節は、1戦目の勝利で地区優勝が決定。今季初めて伊藤俊亮とレオ・ライオンズをスターター起用した2戦目も、堅守速攻のスタイルをしっかり出して白星で締めくくった。石井講祐が2戦とも16得点と、チャンピオンシップを前にギアを上げてきた感がある。
対する川崎はシーホース三河と対戦。1戦目はリーグ最多得点の三河を62得点に抑えこんで勝利を収めたが、2戦目は86失点を喫して3点差で敗れた。ただ、篠山竜青を欠く中、青木保憲の働きは控えのガードとして一定のメドが立ったと言える。
川崎はニック・ファジーカスが帰化選手扱いとなったことで、ジョシュ・デービスとルー・アマンドソンの出場時間も確保できるようになった。千葉としては、その強みを消せるかどうかが勝負の分かれ目。マイケル・パーカーとギャビン・エドワーズが攻守両面で、さらにゴール下でハッスルしなければならない。
文=吉川哲彦