今シーズンの「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」から設けられた「B.LEAGUE ファッションアイコン」。ファンによるSNS投票の結果、コートの内外を問わず最もスタイリッシュでオシャレな選手として西村文男(千葉ジェッツ)が選出された。コート内では司令塔として、コート外ではファッションリーダーとして活躍する31歳のオシャレ番長に話をうかがった。
インタビュー=入江美紀雄
写真=山口剛生、Bリーグ
Bリーグ、バスケ界で評価してもらえたのは光栄
――まずは今日のコーディネートについて教えて下さい。
西村 『GQ JAPAN』さんがすべて用意してくれました。自分のイメージからかけ離れていたわけではなく、お気に入りのブランドの服だったのでとても好きです。
――ブランドにこだわりはあるのですか?
西村 特に強いこだわりはありませんが、好きなブランドはいくつかあります。大学生から社会人になったところでも変わりましたし、ずっと好きなものもあります。
――特別表彰として「B.LEAGUE ファッションアイコン」を受賞しましたが、率直な思いを聞かせて下さい。
西村 洋服をデザインしていたり、自分よりオシャレな友だちがたくさんいるので、決して自分がオシャレだと思っていません(笑)。ただ、単純に洋服が好きという観点では、負ける気はなかったですし、負けているつもりもなかったです。Bリーグ、バスケ界で評価してもらえたのは光栄だと思います。また、選んでくれたブースターの皆さんが、自分のことをそういう目で見てくれていたんだなと。TPOをすごく気にするタイプなので。
――特に心掛けていることは何ですか?
西村 自分は練習に行く時の格好一つでも、車に乗る時点でスウェットは許せないと思っていて。大学時代からポリシーが強かったというか。
――大学(笑)?
西村 東海大学なので、スウェットを着て授業を受ける人がほとんどで。自分も練習がある日は仕方なくジャージなどを着ていましたが、オフ日や休日は必ず私服でした。
――それは自己表現なのか、気分転換なのかどちらでしょうか?
西村 気分転換の意味もありますし、単純にスウェットで外を歩くことが恥ずかしかったので。三重県にいた中学時代は『I.W.G.P.(池袋ウエストゲートパーク)』の影響でストリートファッションが好きで、ダボダボな服しか着ていなかったです。北陸高校の時はほとんど休みがなく、私服を着ずに学ランか練習着でしたね。
――体育館と学校と寮を行ったり来たり?
西村 そうですね。ただ、その時から洋服やファッションを気になり始めました。これも気分転換の意味が強くて。練習や試合が続いてオフの日があると、私服を着てオシャレしたいなと。坊主だったこともあり、洋服以外で自分を表現できなかったので。その時から雑誌を買い始めていました。
――ファッション誌ですか?
西村 メンノン(『MEN’S NON-NO』)、『smart』、クール(『COOL TRANS』)、『CHOKi CHOKi』。月で7、8冊は買っていました。
――モード系ではないですよね?
西村 モードも好きですよ。主にカジュアルで、ジャケットを着るのは好きだったので。
――今のファッションのこだわりは?
西村 色は基本的に黒で、たまに黒以外のカラーを気分転換に。洋服では、中途半端な丈で分厚めのスラックスを履いたり、長めのシャツを着たりしています。黒色を着る時は“形で表現”です。
――差し色は?
西村 上にオレンジなど派手目のニットを着ることもあります。ずっと黒も飽きてしまうので。そのあたりはTPOを意識しています。
日常からやりたい時にやりたい格好を
――今後、挑戦していきたいファッションはありますか?
西村 Bボーイやストリート系以外のファッションは全部やるので……。そういう意味でチャレンジはないです。日常からやりたい時にやりたい格好をしていますので。
――チームメートなどからアドバイスを求められることもあると思います。
西村 結婚式の二次会などで着る服装について聞かれることはあります。その人のキャラ、その状況、どこに出いくかなどを考えてアドバイスしています。結婚式の二次会であればTPO優先ですよね。襟付きのシャツか、Tシャツなら上にジャケットを着ないとダメだよとか。その基本をあまり覚えていない人もいますので。場合、会う相手、行く場所などによって服装はだいぶ変わると思っています。
――最後に、投票していただいたファンの方にメッセージをお願いします。
西村 まずは投票ありがとうございます。自分のSNSや、千葉の公式アカウントで載せている私服を少しでも見て、楽しんでもらえたと思います。今後もバスケット以外の一面も積極的に見せていきたいので、引き続き注目してもらえるとうれしいです。それにしてもバスケのことを全く語らないインタビューでしたね(笑)。
――せっかくの賞ですので、あえてバスケネタは振りませんでした。
西村 大歓迎です。これからもよろしくお願いします。