注目は高校の同級生マッチアップ、多嶋朝飛vs篠山竜青

レバンガ北海道vs川崎ブレイブサンダース(@帯広市総合体育館)
第1戦:11月17日15時5分~、第2戦:11月18日13時5分~

 開幕後初の顔合わせとなるレバンガ北海道川崎ブレイブサンダースとの一戦が、今シーズン唯一の開催となる帯広市総合体育館で行われる。

 北海道は10月を3勝7敗、11月に入っても1勝4敗となかなか勝ち星を積み重ねることができない。2番(シューティングガード)ポジションで先発を任されていた松島良猛を1番(ポイントガード)の控えに戻し、関野剛平を先発に起用しているものの、なかなか点数が上がってこないのが悩みの種だ。1試合あたりの得点は71.6点とリーグ全体で15位と低迷している。

 試合の前半では互角の展開を見せながらも、後半に引き離されるケースが多い。ジョゼ・ネトヘッドコーチが掲げる攻撃的な激しいディフェンスをやり切るのはベンチメンバーの奮起が必要だ。多嶋朝飛マーク・トラソリーニデイビッド・ドブラスが額面どおりのパフォーマンスを見せているだけに、その他のメンバーによる積み上げが求められる。

 対する川崎だが開幕直後の不振から脱したようだ。11月に入って4勝1敗とペースアップ、現在では中地区の順位を2位まで上げてきた。1試合の平均得点では71.0点とリーグ全体では北海道よりも低い17位に位置しながらも、11月5試合の平均得点は79.8点とスタッツの面でも復調ぶりがうかがえる。

 11月29日、12月3日に控えるFIBAワールドカップ2019アジア2次予選Window5に向けて、今週から代表候補が召集され強化合宿が再開された。川崎の発表によると、篠山竜青辻直人鎌田裕也ニック・ファジーカスがその合宿に参加しており、チーム練習が満足にできない状況ではあり、心配される点ではある。

 それについて篠山は「去年の経験もありますので、日本代表合宿からの切り替えはできています」と言及。さらに「相手には北陸高校で同級生の多嶋朝飛選手もいますが、レバンガ北海道の起点となる選手なので、自由にプレーされないようにプレッシャーをかけて苦しめることが重要だと考えています」と、北海道戦での自身の役割を解説してくれた。

 やはり試合のポイントは北海道の多嶋、川崎の篠山の高校同級生マッチアップだろう。ここを起点としていかにリズムをつかめるかが勝敗を分けると思われれる。今回、試合が行われる帯広市は、北海道の多嶋の出身地にだけにいつも以上のハッスルも期待されるところだ。

文=入江美紀雄

■ロースター
・北海道(ヘッドコーチ:ジョゼ・ネト)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪

・川崎(ヘッドコーチ:北卓也※第1戦は出場停止)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
鎌田裕也
バーノン・マクリン
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
シェーン・エドワーズ
長谷川技

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