■川崎ブレイブサンダースvs横浜ビー・コルセアーズ（＠川崎市とどろきアリーナ）
第1戦：12月8日18時5分、第2戦：12月9日16時5分
川崎ブレイブサンダースが中地区に戻ったことで今季は6試合組まれている“神奈川ダービー”の第1弾。過去2シーズンは10度の対戦ですべて川崎が勝利しており、横浜ビー・コルセアーズはダービー初勝利が遠い。
ただし川崎も、ニック・ファジーカスが本調子を取り戻しつつあるにもかかわらず今一つ波に乗りきれない状態。前節の栃木ブレックス戦、1戦目は第1クォーターに背負ったビハインドから追いあげたが届かず、2戦目は前半リードしながらも後半は接戦の展開で先手を取られてしまった。1戦目で負傷した辻直人は、復帰まで最低でも2カ月を要することが判明。しばらく辻を欠いて戦わなければならないのは、ホームで連敗したこと以上に大きな痛手だ。
一方の横浜も、前節は琉球ゴールデンキングスのディフェンスを突破できず連敗。13本の3ポイントと7本のダンクを浴びて89失点を喫した1戦目に比べると2戦目はディフェンスを改善できたが、オフェンスは2戦とも50点台と沈黙した。3ポイントを2戦計5本しか決められず、2戦目は21ターンオーバーに加えてわずか8アシスト。フリースローの成功率も低く、オフェンス面ではジャボン・マックレアが孤軍奮闘した格好となってしまった。
チャールズ・ガルシアに続いてアマンゼ・エゲケゼとの契約も解除した横浜は、「第94回天皇杯・第85回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」2次ラウンドでハンター・コートが全治6カ月のケガを負うなど、明るい話題に乏しい。この難局を打破するためにも、川崎に一矢報いたいところだ。そのカギになるのはやはりディフェンス。川崎はファジーカスに加えてバーノン・マクリンの状態も上がっており、ビッグラインアップの時間帯は脅威になる。エドワード・モリスだけでなく、小原翼の体を張ったディフェンスも必要になるはずだ。3ポイントの確率が良くない川崎をインサイドで止めることができれば、白星が近づいてくる。逆に川崎は、長谷川技の3ポイントがホームを活気づける重要な要素だ。
文＝吉川哲彦
■ロースター
・川崎（ヘッドコーチ：北卓也）
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
鎌田裕也
バーノン・マクリン
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
シェーン・エドワーズ
長谷川技
・横浜（ヘッドコーチ：トーマス・ウィスマン）
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地
橋本尚明
ハンター・コート
ジャボン・マックレア
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス
プリンス・イベ
小原翼
アーサー・スティーブンソン