■富山グラウジーズvs横浜ビー・コルセアーズ(@富山市総合体育館)
12月12日19時5分
開幕節と第3節で激突した因縁のカードも今季4試合目。ここまでの3試合すべてで富山グラウジーズのオフェンスに屈してきた横浜ビー・コルセアーズは、まずストレートでの直接対決負け越しを避けなければならない。
前節、富山は新体制のレバンガ北海道との対戦で1勝1敗に終わった。1戦目は前半で50失点を喫したディフェンスを後半に立て直して5点差で制したが、2戦目は逆に前半リードしながら後半の50失点で接戦を落とした。11勝10敗とかろうじて白星先行の状態を維持しているが、連勝したシーホース三河に並ばれ、直接対決の結果により順位が入れ替わって中地区4位に下がっている。
前々節にオフェンスを封じられた横浜は、前節の川崎ブレイブサンダース戦も1戦目で55得点と沈黙。2ケタ得点は12得点の田渡凌ただ1人だった。これで3試合連続50点台となった上、4つのクォーターのうち2つで30失点超えとディフェンスもいいところがなかった。高島一貴が13得点、入団したばかりのアーサー・スティーブンソンが12得点を挙げるなどして75得点まで持ち直した2戦目も、インサイドを制圧されて12点差で黒星。フリースローの成功率が5割を切ったのも悔やまれる。
富山は宇都直輝が昨季までの存在感を取り戻しつつある。第10節までは2試合連続2ケタ得点が2度だけだったが、現在4試合連続で2ケタ得点。その間に計40本のフリースローを打っており、宇都らしさが出てきた。横浜としては当然対策が必要だ。
そして、この両者には共通の興味深いデータがある。失点数で横浜がリーグ最下位、富山が僅差で同17位だが、実はスティール数で横浜がリーグ2位、富山が同3位。スティールの得意な選手を有しながらもディフェンスに課題を抱えているということになる。富山では阿部友和や船生誠也、横浜では竹田謙や高島といったディフェンダーに、勝敗を左右する活躍を期待したいところだ。
文=吉川哲彦
■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地
橋本尚明
ハンター・コート
ジャボン・マックレア
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス
プリンス・イベ
小原翼
アーサー・スティーブンソン