■横浜ビー・コルセアーズvsアルバルク東京(@横浜国際プール)
第1戦:12月22日18時5分、第2戦:12月23日14時5分
中地区6位の横浜ビー・コルセアーズがホーム横浜国際プールにて、東地区3位のアルバルク東京と対戦する。今シーズン初の顔合わせであり、地区最下位に沈む横浜にとって、昨シーズン王者のA東京とは厳しい戦いが予想されるが、浮上のきっかけをつかみたい。
ただし、横浜には好材料がある。前節、大阪エヴェッサとの対戦で、今シーズン2度目となる2連勝を、しかもスコアが60-59、60-58と僅差の勝利を挙げるとともに、相手を50点台に抑えるディフェンスの強さを見せ、トーマス・ウィスマンヘッドコーチが標榜するディフェンスを主体とした試合ができるようになってきたようだ。攻撃では川村卓也が4試合連続で2ケタ得点をマークしており、頼もしいエースが本領を発揮してきている。
対するA東京は前節、同じ東地区に位置する千葉ジェッツとの直接対決を、エース田中大貴不在の中、1勝1敗で乗りきった。内容的に2試合ともにどっちが勝ってもおかしくない大熱戦であり、敗れた試合も内容的にも満足できるものだった。10月は順調に勝ち星を伸ばしていたA東京だが、11月に入り同節2試合で連勝はなく、反対に第7節の琉球ゴールデンキングス戦ではホームで連敗を喫した。さらに京都ハンナリーズ、新潟アルビレックスBBに星を落とすなど、それまでに強さに陰りが見えるような内容だったと言えよう。
しかし、前節の千葉戦では激しいディフェンスに勝負強いシュートがよみがえり、東地区でA東京よりも上位につけるチームと互角の戦いを見せたことで、下降気味だったバイオリズムが上向きに転ずる可能性を秘めている。さらに特別強化指定で入団した東海大学3年の平岩玄、ジョージア工科大学を休学してシェーファー アヴィ 幸樹という頼もしい新戦力も横浜戦からベンチ入りすることが可能になった。
注目は琉球と並んでリーグ最少失点を誇るA東京のディフェンス網を横浜がどのように攻略するかだろう。横浜の先鞭を切るのは当然川村であり、ここからのシュートやアシストがどれぐらい決まるかで、試合のリズムをつかむことができるはずだ。しかし、ここにはA東京のディフェンスの要、菊地祥平が控えており、ガチのマッチアップが期待できそうだ。
文=入江美紀雄
■ロースター
・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地
橋本尚明
ハンター・コート
ジャボン・マックレア
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス
プリンス・イベ
小原翼
アーサー・スティーブンソン
・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファー アヴィ幸樹
平岩玄(特別指定選手)