■千葉ジェッツvs京都ハンナリーズ(@船橋アリーナ)
第1戦:12月29日18時5分、第2戦:12月30日15時5分
一昨季から通算17連勝中のレバンガ北海道を相手に、千葉ジェッツは苦戦を強いられた。東地区最下位に沈む北海道には今季3度の対戦も圧勝していたが、前半は3点リードを許す展開。第3クォーターのアキ・チェンバースの連続得点でにわかに息を吹き返し、第4クォーターは富樫勇樹の3ポイントなどで26得点を挙げ、粘る北海道を振りきった。富樫の22得点と3ポイント6本はいずれも今季最多。また、石井講祐の3ポイント4本は今季4度目だが、そのうち3度が12月に入ってからのものだ。
西地区3位の京都ハンナリーズは、同最下位のライジングゼファー福岡に苦杯。7点ビハインドで入った第4クォーターも先手を取られ、残り40秒に岡田優介、同17秒にジュリアン・マブンガの3ポイントで3点差に迫るも、追いつくには至らなかった。内海慎吾が3本の3ポイントを決めて久しぶりに存在感を示したのは好材料だが、タフな平日開催でも7人しか出場していないのは厳しいところだ。
前節は栃木ブレックスも勝利したため千葉の東地区2位は変わっていないが、今節は第13節以来のホームゲームであり、船橋アリーナ開催はさらにさかのぼって1カ月以上前の第10節以来。ホームで土をつけられて後退することだけは避けたい。そんな中、小野龍猛が実に20試合ぶりに戦列に戻ってきたことは朗報だ。栃木に離されないためにも小野はいち早く試合勘を取り戻さなければならず、石井とチェンバースが好調な中で小野のスターター復帰があるかどうかという点は要注目だ。
一方の京都としては、この船橋アリーナで第4クォーターに大逆転劇を演じた昨季の戦いを再現したい。大事な場面で岡田やマブンガの勝負強さを活かすためには、仮にビハインドを背負うとしても点差をできる限り離されないことが重要となる。外国籍選手同士のマッチアップは互角。日本人選手の働き、特にディフェンス面のハッスルがカギを握るだろう。
文=吉川哲彦
■ロースター
・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
田口成浩
トレイ・ジョーンズ
大宮宏正
アキ・チェンバース
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
石井講祐
原修太
小野龍猛
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
伊藤達哉
晴山ケビン
綿貫瞬
岡田優介
岸田篤生
シャキール・モリス
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
頓宮裕人
デイヴィッド・サイモン
片岡大晴
近忍