広島ドラゴンフライズに加入したカール・ランドリー「勝利に必要ならば何でもしたい」

NBA通算513試合に出場した経験を誇るランドリー[写真]=B.LEAGUE

5試合に出場して平均24.6得点10.6リバウンドを記録する元NBAプレーヤー

 2月15日、B2リーグ第22節として、エスフォルタアリーナ八王子では東京八王子ビートレインズと広島ドラゴンフライズによる第1戦が行われた。

 ホームの八王子ではクリーアンソニー・アーリー(元ニューヨーク・ニックス/56試合に出場経験あり)が前半だけで26得点(計44得点)を挙げる活躍を見せるも、広島はカール・ランドリーが前半だけで20得点6リバウンドを挙げるなど54-48と6点リードで試合を折り返す。

ランドリーは前半から主戦場のリング下で、高確率にショットを決めていった[写真]=B.LEAGUE

 すると第3クォーターに入って広島はディフェンスを強化。八王子との点差を徐々に広げていき、広島が最終スコア109-89で勝利を収めた。

 Bリーグ入りして4試合目となったランドリーは、約26分プレーして24得点12リバウンド。206センチ125キロという厚みのある身体を駆使したプレーで勝利に貢献した。

 NBAキャリア9シーズンで計513試合の出場経験を誇るビッグマンは、絶妙なポジショニングと巧みなムーブからリング下を中心に得点を量産。フィールドゴール12投中10本、フリースロー5投中4本成功と、高確率なショットが光った。

 試合後、ランドリーは自身のプレーについて、「とにかくチームの勝利に貢献するということです。チームが勝つために必要なことであれば、何でもしたいと思っています。それがリバウンドだったり、スコアリングだったり、身体の強さを活かしたプレーであろうと、とにかく勝ちたいです。チームに貢献したいということです」と、チームが勝利するためにプレーしていると言及。

 広島の指揮官を務める尺野将太ヘッドコーチはランドリーについて、「オフェンスに関しては身体も強く、経験もありますし、インサイドでも支配力があることで全員が信頼を置いています」と口にしており、持ち味の1つである得点力を発揮できていると言っていいだろう。

 さらに、「彼はわがままにプレーする選手ではなくて、しっかりとチームの流れの中で自分の得点を狙っていくスタイルです。チームの中でもインサイドをしっかりと支配してくれていますので、頼もしい存在です」と尺野HCはランドリーを評していた。

 ただ、翌16日に行われた八王子との2戦目は、67-109で敗戦。ランドリーは13得点11リバウンドに6ターンオーバーを喫してしまった。「まだ合流して日も浅く、練習回数も少ないので、オフェンスの連係の細かい部分でしたり、ディフェンスについてはもっともっと自分たちのディフェンスに追いついてほしいと思っています」と尺野HCが語っていたように、今後さらにフィットしていくことが求められる。

 もっとも、その点についてはランドリー自身も認識しているようだ。15日の試合後に「ディフェンスについてはリーグによって特徴などが異なるので、アジャストしていかないといけない」と口にしており、ショットについても「もっと(精度を)上げていかなければと思っています。そこはしっかり練習からチームに加わって、いいパスをもらったり、自分で決め切るようにしていかなければと思っています」と自身の課題について明確なビジョンを持っていると話している。

 16日終了時点で平均24.6得点10.6リバウンド3.0アシストを記録するランドリー。フィールドゴール成功率は70.8パーセント、フリースロー成功率では79.5パーセントという高確率を残す献身的なビッグマンは、今後試合を重ねていくうちに、ますますフィットしていくに違いない。

身体の強さと抜群のポジショニング、そして柔らかなシュートタッチで得点を重ねるランドリーの今後の活躍に注目[写真]=B.LEAGUE

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