『スニーカータイムズ～Sneaker Timez～』キックオフイベント開催、MCのレイザーラモンRGが番組への意気込みを語る

　WOWOWで4月4日から始まる新番組『スニーカータイムズ～Sneaker Timez～』のキックオフイベントが、3月29日に新宿ロフトプラスワンにて開催された。この番組は、芸能界屈指のスニーカーヘッズであるレイザーラモンRGをMCに迎え、毎週様々なゲストとともにスニーカーに関するエピソードトークや最新情報などを語り尽くす、スニーカー好きの、スニーカー好きによる、スニーカー好きのための番組だ。

　登壇したのは、MCのRGをはじめ、ダイノジの大地、マテンロウのアントニー、グッドウォーキンの上田、かまいたちの山内と、スニーカー同好会のメンバーたち。会場に駆けつけた大勢のスニーカーヘッズたちと乾杯を済ませると、まずは各々が履いてきたシューズの紹介から始まった。

　山内さんは、ナイキとグラフィックアーティストのVERDYが手掛けるブランド「Girls Don’t Cry」がコラボした『NIKE SB DUNK LOW PRO QS』。上田さんは「おじさんをくすぐるデザイン」と絶賛した、コンバースとアンダーカバーがコラボした日本未展開モデル『CHUCK TAYLOR 70 LOW』。「ダサさが愛おしい」と大地さんの“偏愛”が垣間見られたナイキとシュプリームのコラボモデル『AIR TAILWIND IV』。アントニーさんは「こんなこと言うのアレですけど、黒人にハイカットは似合いますよ」と紹介し笑いをさらったコンバースの名作『ERX-400 EW HI』。そしてRGさんは「正式なモデル名は忘れたけど、定価が3万5000円くらいだった」と振り返った『AIR FORCE 1 MID』。

番組MCのレイザーラモンRG [写真]＝WOWOW

　その中で、山内さんが「リセールショップでユーイングのモデルがカッコいいと思って手に取ってみたら、7500円だったから買うのを止めた。4万5000円なら買っていたと思う（笑）」と、プレミア度を重視してスニーカーを選んでいるエピソードを披露。これにRGさんは、「僕らみたいな古いファンは、ついうんちくとか知識を語りたがるけど、山内は新しい価値観でスニーカーを選んでいる」と意外にも絶賛していた。

　また、山内さんは「インスタグラムでスニーカー女子って検索してしまう」と明かし、注目しているアカウントを会場のモニターを使って紹介すると、なぜかメンバーはスニーカーが映っていない写真に反応し、会場は爆笑。大地さんも、「ニューバランスを履いている女の子は、アキレス腱がキレイ」と、スニーカーヘッズならではの目の付けどころを明かしていた。

　何度も話が脱線し、5人のシューズ紹介が終わったのはスタートから約1時間も過ぎた頃。番組収録時と同様、何度も話が本筋からズレる場面があったものの、「『YEEZY BOOST 350』を（サンダルの）クロックスみたいに、雑に履くのがカッコいい（RG）」、「『AIR JORDAN 2』はサナギっぽい（大地）」など、随所にスニーカーのトピックを挟み込んだり、“買ったシューズを履くか、飾るか”問題をその場でアンケートを取ったりするなど、メンバーの自由な雰囲気に会場も大いに盛り上がった。

　さらに、会場には、昨年に行われたファンによるデザインコンペ「Nike: On Air」で東京代表作となった『AIR MAX 1“Tokyo Maze”』を手掛けた宅万勇太さんも来場。未発売の同モデルを披露し、「鹿児島から上京した時の東京のイメージを落とし込んだ」とデザインコンセプトを説明すると、お客さんだけでなく壇上の5人も感心しきりだった。

　イベント終盤には、上田さんが触っただけで何のモデルなのかを当てるという「利きスニーカー」を実施。『AIR JORDAN 1 “SHADOW”』では、モデルだけでなくカラーまで当てるという神業を披露し、会場を沸かせた。

“スニーカー芸人”として知られるグッドウォーキンの上田 [写真]＝WOWOW

　その後、来場者からの質問タイム、登壇者のサイン色紙とメンバーがセレクトしたスニーカーをプレゼントするというジャンケン大会、登壇者と来場者の集合写真を撮影してイベントは終了。RGさんはX JAPANの名曲「紅」に乗せて「神社に行った後、小石挟まりがち」と“スニーカーあるある”を披露して、大団円を迎えた。

　イベントの興奮冷めやらぬ中、イベント終了後に行われた会見では、「今日、日本で一番熱量が高かったのがこの会場だったと思う。進行を忘れるくらい楽しかった（大地）」、「正直、まだ喋り足りない。次は48時間やりましょう！（上田）」と感想を述べる中、RGさんは「スニーカー同好会ではみんなにいろいろ教えられた。この番組も教養番組として、“オトナの番組”、“カルチャー番組”にしたい」と展望を語った。「No Kicks, No Life」と名言を残したアントニーさんも、「海外ロケ行きましょうよ、ロサンゼルスとか。WOWOWさーん！」と番組スタッフの方を見て懇願すると、「本場の並びで暴動に巻き込まれたい（RG）」、「海外で利きスニーカーやってみたい（上田）」と、アントニーさんに追随。はたして、海外ロケは実現するのか……。

　最後に、イベントの感想を問われたRGさんは、「スーツ姿のおじさんが仕事終わりに来てくれていてうれしかった」と語れば、まだ番組収録には参加していない大地さんは「今日のイベントの空気を見て、番組も絶対面白いだろうな」と、改めて番組に期待を寄せていた。

素材提供＝WOWOW