■横浜ビー・コルセアーズvsレバンガ北海道（＠トッケイセキュリティ平塚総合体育館）
第1戦：4月26日19時5分、第2戦：4月27日15時5分
B1ライセンスを取得できずに自動降格となったチームがあったため、今季の「B1 残留プレーオフ 2018-19」は2チームによる1回戦のみ開催される。その顔合わせは3シーズン連続の出場となった横浜ビー・コルセアーズと、B1記録を更新する22連敗でレギュラーシーズンを終えたレバンガ北海道。例年と異なり、今季は「B2 PLAYOFFS 2018-19」の結果によって1回戦の敗者にもB1残留の可能性があるが、残留プレーオフの日程を消化した時点ではB2プレーオフの結果が出ていないため、両者とも最後の気力を振り絞って勝利をつかみにいかなければならない。
新潟アルビレックスBBに挑んだ最終節の横浜は、1戦目は前半の16点ビハインドから猛烈に追いあげて逆転にも成功したが、最後はブザービーターで敗戦。2戦目は前日新潟の強力なインサイドに対抗したアーサー・スティーブンソンの欠場をものともせず第1クォーターは27得点を奪ってみせたが、後半は地区王者との地力の差が出てしまった。
北海道はアルバルク東京と戦い、1戦目は戦列に戻ったバイロン・ミュレンズの39得点の活躍でオフェンスの歯車が回ったが、第2クォーターの32失点が大きく響いた。2戦目も粘ることはできたものの、23個にのぼったターンオーバーが致命傷となった。2カ月以上にわたって白星がないまま、一発逆転を狙ってサバイバルゲームに臨むこととなる。
今季の対戦は第28節にあり、横浜が連勝。これが横浜にとって現時点での最後の勝利だ。その北海道戦の連勝に貢献した田渡凌は、前節も2戦とも17得点と好調。ミュレンズ同様に前節に戦列復帰した多嶋朝飛とのマッチアップは大きな見どころになるだろう。それ以上の重要ポイントになりそうなのがトーマス・ウィスマン、内海知秀両ヘッドコーチの戦略。指揮官として日本一を複数回経験し、男女の違いはあれど日本代表を率いたこともある名将が大胆な采配を見せるかどうか、特にディフェンス面での仕掛けに注目したい。
文＝吉川哲彦
■ロースター
・横浜（ヘッドコーチ：トーマス・ウィスマン）
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地
橋本尚明
ハンター・コート
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス
小原翼
アーサー・スティーブンソン
ブランドン・コストナー
・北海道（ヘッドコーチ：内海知秀）
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
牧全
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン（インジュアリーリスト）
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪
バイロン・ミュレンズ
中野司
内田旦人